京成電鉄が、戦前から70年以上にわたって運行してきた「行商専用車両」が、今月で廃止される。平日のみの運行のため、29日が最後となった。
千葉で獲れた新鮮な農産物を、都心の得意客に届ける「行商」に向かう人々のための車両で、1935(昭和10)年に始まった。1メートルをゆうに超える高さの荷物を背負う行商の人々がスムーズに乗り降りできるよう、他の乗客は別の車両に乗るように案内されている。
現在のダイヤでは、平日の朝、芝山千代田駅(千葉県芝山町)を7時46分に出る普通上野行きの最後の1両が、「行商専用車両」だ。車両そのものは通勤電車と同じだが、窓には「嵩高荷物専用車」の標識がかかる。かつては専用列車として走っていたが、行商人の減少にともない、編成の一部を専用車両として運行していた。
京成電鉄は、廃止の理由について「該当するお客様が減少したため」としている。
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