大村市競艇企業局は3日、2012年度に大村ボートレース場(玖島1丁目)で開いたレースの売上額が11年度比9%増の472億円で、3年連続で過去最高を更新したことを明らかにした。全国24場の中では9位から6位に上昇した。
同局によると、昨年12月の「GI第1回賞金女王決定戦」(売上額90億6千万円)など話題性のあるレース開催に加え、レース開始時間を日没に合わせ通常より最大2時間遅らせる「夕やけレース」を導入し、仕事帰りの会社員などを新たに取り込めたのが要因。
他場で開いたレースの発売収入を含めた総収入は647億円。純利益は経費削減効果もあり、11年度比5割増の8億〜9億円の見込みで、半額を市の一般会計に繰り入れる予定。
13年度の売上額は、スタンド建て替え工事の影響で385億円に減る見込み。純損益は工事に伴う特別損失計上で約9億円の赤字に転じるが、経常利益は約5億円を確保する見通し。
売上額は03年度に177億円まで減少したが、その後は電話投票の推進や場外売り場を県内外10カ所に増すなどして伸ばしてきた。同局は「場外売り場をさらに1、2カ所増やしたい」としている。