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風疹予防接種 企業で補助広がる
3月29日 16時45分

風疹が大人を中心に広がっているのを受けて、企業の間でも社員に予防接種を促す動きが広がっています。

このうち、都内や横浜市で7つの保育園を運営する「ファン・ファクトリー」では、風疹に感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある妊娠中の女性に接する機会が多いとして、社員が受ける予防接種の費用を全額、補助しています。
また、東京・中央区に本社がある医療機器メーカー、「サクラグローバルホールディングス」は、医療機関に出入りする社員と契約社員合わせておよそ700人を対象に来月5日までに予防接種をした場合、費用を全額補助するとしています。
さらに、大手IT企業の「ヤフー」は、社員の平均年齢が34歳と感染が広がっている年代の社員が多いことから、およそ4000人の社員全員を対象に、予防接種の費用を7000円まで補助することを決めました。
補助が出ると知ってすぐにワクチンを接種した女性社員は、「接種にかかる金額が高いので、補助があったから受けられたと思う」と話していました。
また、男性社員の1人は、「最近風疹の流行が話題になっていて、自分もワクチンを接種していないかもしれないと心配だった。とてもありがたく、受けに行きたい」と話しています。
ヤフーの人事企画室の湯川高康室長は、「予防接種を受けていない世代の社員が多く、誰かが発症して周りに広がってもいけないので社員には積極的にワクチンの接種を受けてもらいたい」と話しています。

混合ワクチンは対応可能

風疹の予防接種には、風疹単独のワクチンと、風疹とはしか(麻疹)の混合ワクチン(MRワクチン)の2種類が使われます。
このうち、風疹単独のワクチンは例年およそ7万人分生産されていますが、ワクチンメーカーなどで作る「日本ワクチン産業協会」によりますと、ことしの風疹の流行で接種する人が増えたため、品薄傾向で、供給が難しくなっているということです。
一方、風疹とはしかの混合ワクチンついては、現在、在庫がおよそ80万人分あるほか、今後3か月でおよそ103万人分が供給できる見通しだということで、協会は「今後予想される需要の増加にもおおむね対応できるのではないか」と話しています。

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