鳥インフルエンザ 中国渡航者は注意を4月3日 16時11分
    中国で2人が死亡し、5人が重体となる鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認されていることから、厚生労働省は、中国に向かう人に対して、市場などで不用意に動物に近寄らないよう、全国の空港や港で注意を呼びかけています。
中国では、これまでに上海市や江蘇省などで合わせて7人が「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認され、2人が死亡し、5人が重体となっています。
中国政府やWHOは、感染経路やウイルスの毒性などについて詳しく調べています。
これを受けて、厚生労働省は、全国の空港や港でポスターを掲示し、中国に向かう人に対して、市場などで不用意に動物に近寄らないようにするとともに、積極的に手洗いやうがいを行うよう呼びかけています。
また、中国から入国する人などには、発熱やせきなどの症状がある場合は空港などの検疫所に相談するほか、入国後10日以内に同じような症状が出た場合は、医療機関を受診し、中国に滞在していたことを伝えるよう呼びかけています。
厚生労働省は、ヒトからヒトへの感染は起きていないとしたうえで、引き続き情報収集に当たり、最新の情報を公表していきたいとしています。
成田空港では体温チェックも
成田空港では3日午後3時ごろ、検疫所の職員が中国に出国する旅行者に向けて、注意を呼びかけるポスターを9か所に貼り出しました。
また検疫検査場では、赤外線による帰国者の体温チェックを行っていて、症状の自覚がある場合は検疫所に相談するよう呼びかけています。
上海に出張で向かうという会社員の48歳の男性は、「現地ではマスクの着用を心がけて、必要のない外出は避けるようにします」と話していました。
また、上海の実家に帰るという中国人の38歳の女性は「赤ちゃんもいるので心配です。なるべく出歩かないようにしようと思います」と話していました。
成田空港検疫所の八木伸幸課長補佐は「渡航先では不用意に動物に近寄らず、手洗い、うがいを励行してほしい。現地で症状が出た場合は、速やかに医療機関で受診してほしい」と話していました。
外務省も「スポット情報」
中国で鳥インフルエンザウイルスへの感染が相次いでいることを受けて、外務省は、3日夕方、「スポット情報」を出し、中国に在住している人や、渡航を計画している日本人に対し、▽鳥を扱っている市場や飼育場に近寄らないこと、▽手洗いやうがいに努めること、▽突然の発熱やせきなどの症状が出た場合は、速やかに近くの医療機関を受診することなどを呼びかけています。
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