衆院議院運営委員会は３日の理事会で、８日に任期が切れる日銀の黒田東彦総裁を再任するための政府の同意人事案を５日の本会議で採決することを決めた。本会議に先立ち、議院運営委で黒田氏の所信を改めて聴取する。参院も再聴取と同意人事案の採決を５日に行う方向で、与党と民主党などの賛成多数で９日から５年間の任期が承認される見通し。

　自民党は当初、黒田氏からの所信の再聴取を「不要だ」としてきたが、最終的に民主党の要求に応じた。黒田氏の人事は先月１５日に国会で承認されたばかりだが、日銀法に基づく任期は白川方明（まさあき）前総裁の任期だった８日までとなっており、再任の手続きが必要になっている。【飼手勇介】