前章でWebサーバ・サイトの構築が終わり、Webアプリケーションの開発ができる状態になりました。と、大抵のドキュメントではwwwroot直下にページを作成するケースが多いですが、ちょっと待った!。wwwroot直下で動く事を前提としてWebアプリの開発をすると、それは1サーバ1サイト1Webアプリとなる事を意味します。
(1つのWebサーバで複数サイトを作る事も可能ですが、2つ目以降のサイトは80ポート以外を割り当てねばならず、FW設定などに影響が出ます)
ひと手間かかりますが、1サーバ1サイト複数Webアプリが可能となるよう、『アプリケーションへの変換』の技を覚えておきましょう。
まず、IIS7.5をインストールすると、以下のように既定ではC:\にinetpubフォルダが作成されます。

既定では、「C:\inetpub\logs\LogFiles\W3SVC1」配下にアクセスログが格納され、「C:\inetpub\wwwroot」配下がWebコンテンツを配置するフォルダになります。

この「C:\inetpub\wwwroot」の下にフォルダを作成します。
ここでは、「App1」を作成します。
続いて、「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ」を開き、

「App1」フォルダを選択

右クリックで「アプリケーションへの変換」を選択

「OK」をクリック

アプリケーションに変換されると、アイコン画像がフォルダから地球儀マークに変わります。
続いて、「App1」の中の「ASP」を選択し、

「機能を開く」リンクをクリック

初期値は「Default Web Site」の内容が踏襲されます。
「App1」用の設定をここで入れてください。
※この形にすれば、セッション管理の異なる2つのWebアプリケーションが、1つのサイトに展開できます。
cookiesも別々に管理できる形となります。
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