約20センチに成長したタマカイの稚魚=17日、石垣市の県水産海洋研究センター石垣支所
【石垣】県水産海洋研究センター石垣支所は17日、大型ハタ類「タマカイ」の人工授精に国内で初めて成功し、養殖用稚魚の大量生産を始めると発表した。同じハタ類のヤイトハタより成長が早いことから、ヤイトハタに次ぐ養殖対象魚として期待できるという。
県水産海洋研究センター石垣支所は昨年8月、麻酔で眠らせホルモン注射した雌の親魚から卵を採取し、雄の精子を掛けて受精卵400万粒をつくるのに成功した。そのうち85万7千個がふ化し、1カ月後に2429匹が体長13〜21ミリまで成長したのを確認した。
タマカイの卵はヤイトハタより小さく、ふ化した稚魚の口も小さい。そのため既に養殖用稚魚生産が確立しているヤイトハタの餌では大きすぎるため、餌の開発が課題となっている。
2012年以降は稚魚を数万匹単位で生産する予定。3〜4年後の事業化を見据えて餌や養殖時期を見直し、生産効率も高める。早ければ同年から養殖業者に試験配布できるという。
同支所は01年に親魚を導入し養殖用稚魚の生産に取り組んでいたが、親魚が十分に成熟したにもかかわらず産卵が行われなかったため、人工授精を導入した。
タマカイは主に熱帯地域に生息し、北限は沖縄や小笠原諸島近海とされる。体長2メートル、体重400キロまで成長する。主にヤイトハタを指す方言名の「アーラミーバイ」は大型ハタ類の総称で、タマカイも「アーラミーバイ」と呼ばれることもある。
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