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2013年4月4日(木) 東奥日報 ニュース



■ 買い物遊び「かえっこ」人気

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いらないおもちゃを持参すると査定してくれる「かえっこバンク」。お手伝い役の子ども(左)が感動したレベルで価値が決まる
 
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かえっこ発案者の藤副館長(右)。子どもたちは自由に遊びながら品定めする
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 遊ばなくなったおもちゃや縫いぐるみを子ども同士が交換する「かえっこ」と呼ばれる買い物遊びが、十和田市現代美術館で開かれ、人気を集めている。いらないおもちゃを持ってくるか、美術館で活動体験やお手伝いをすることでもらえる子ども通貨「カエルポイント」をためると、欲しいおもちゃと交換できる無料イベント。春休み期間中の特別企画として7日まで開催している。

 かえっこは、同美術館の副館長を務める美術家・藤浩志さんが発案者。もともとは、藤副館長が福岡県内の自宅で2000年に家族で始めた取り組みだが、今では全国各地や海外にまで普及。物を大切にする価値観を学ぶ教育プログラムや地域活動の一環として実践されている例もあるという。同美術館では昨年の夏休みに初めて開催。子どもたちに好評だったため、「春休みスペシャル」として再び企画した。

 かえっこのルールはユニークだ。参加資格は子どもの心を持った人。自宅からいらなくなったおもちゃやアクセサリー、本などを持参すると、お手伝い役の子どもたちが査定し、おもちゃの価値に応じて“世界共通”の子ども通貨「カエルポイント」を発行してくれる。査定基準は「そこそこのもの=1カエルポイント」「まあまあのもの=2カエルポイント」「なかなかのもの=3カエルポイント」の3段階が基本。引き取られたおもちゃには値札の代わりに赤、黄、青のシールが貼られ、評価が高かったおもちゃはオークションに掛けられる。

 子どもたちは、ずらりと並ぶおもちゃを手に取り、自由に遊びながら品定めする。カエルポイントが足りない子どもや、通りすがりでおもちゃを持って来ていない子どもでも、さまざまな作業を手伝ったり、ワークショップに参加することでカエルポイントがもらえる仕組みだ。

 同美術館では14日まで、創作活動を「部活動」に見立てた企画展「超訳 びじゅつの学校」を開催しており、わらや枝で遊んだり、物語を書いたりする部活動を体験することでポイントをためる子どももいる。東北町立小川原小6年の市川飛龍君は「木で小物入れを作るなど工作を楽しんでポイントをためた。オークションに出るおもちゃが狙い目」と話し、お手伝い役の常連になっている十和田南小6年の外和泰地君は「ユニークなおもちゃが多くておもしろい」とすっかり夢中の様子。

 藤副館長は「おもちゃはみんなが笑顔になり、コミュニケーションのきっかけにもなるツール。かえっこの楽しみ方はさまざまで、町の中でワークショップを行うなど地域に楽しい活動をつくり出す仕組みにもなる」と話している。

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