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迫る開業 高まる期待 うめきた「グランフロント大阪」

2013年4月4日

 JR大阪駅北側再開発地域「うめきた」(大阪市北区)のうち、26日に先行開業を控えるビル群「グランフロント大阪」。開発事業者12社とグランフロント大阪TMOは3日、3Dプロジェクションマッピングを用いたオープニングイベントや、買い物客の行動情報を収集・分析し、個人にあった情報を提供する新サービスなどを発表した。

26日の開業に向け、記念事業などをPRする関係者=3日午前、大阪市北区
開業間近の「グランフロント大阪」

 「A BRIDGE TO THE FUTURE〜未来への架け橋」と題したまちびらきイベントでは、3Dプロジェクションマッピングを用い、光と映像で大阪の新しい顔となる「うめきた広場」をお披露目。映像は「エッフェル塔建立120周年記念イベント」で話題を集めた仏人クリエーティブグループ「COSMO AV」が、日本初の作品として手掛ける。

 また、宮城県南三陸町にチリ・イースター島から寄贈される復興のシンボル、モアイ像を大阪でも展示(5月2〜9日)。東日本大震災復興への協力を訴える。ほかに、世界的なロボットクリエーターの高橋智孝氏が開発したヒューマノイドロボット「ロビ」と、大阪出身のガールズバンド、SCANDALがコラボレーションし、楽曲やプロモーション映像の制作、コンサート(7月下旬)を開催する。

 さらに、街と来街者との新たな交流を育むサービス「コンパスサービス」が26日に始動。街中に設置された36台の情報端末に専用ポイントカードやICチップ付きカード、専用ソフトを取り込んだスマートフォン(多機能携帯電話)をかざすと、店舗情報や他の来街者が投稿した「口コミ」がマップ上に表示される。

 行動情報が蓄積されるごとに利用者好みの情報が提供されるようになり、運営会社では「情報が蓄積してこそ生かされるサービスなので、いかに来街者が積極参加してくれるかが成功の鍵。単なる情報検索機能にとどまらない多彩な機能で、何度来ても新たな発見ができるサービスを目指したい」と、世界初のシステムに自信をのぞかせている。