<第85回センバツ高校野球・決勝(3日)>浦和学院(埼玉)17-1済美(愛媛)
長き雌伏の時を経て、浦和学院がついに頂点に上り詰めた。創部35年目、春夏通算20度目の出場でつかんだ初優勝。18安打17得点の“爆勝劇”に森監督は「ホントにうれしいのひと言。選手たちがよくやってくれた」と声を弾ませた。
済美の安楽を完膚なきまでに打ち崩した。1点をリードされて迎えた5回。3連打で同点に追いつき、なおも二死満塁。主将の山根が外角直球をきれいに中前にはじき返す。これで2点を入れ勝ち越しに成功した。ここから一気に打線が爆発する。山根の適時打から5連打を集中。この回だけで大量7点。関東大会で史上初となる3連覇を果たした実力校の、勝負強さを見せつけた。
今大会5試合で、3度の2桁得点を叩き出した強力打線。その中心は、4番高田だ。この日も5回のビックイニングに、あと約2メートルで柵越えという痛烈な左越え2点適時二塁打(=写真。二塁に滑り込む高田)。清原和博氏、松井秀喜氏も成し得なかった大会新記録の4本塁打までもう一息だった。当の本人は「本塁打は狙わなかった。(清原、松井両氏への)意識もない。勝つために全力を尽くした」。大会前は無名だった打者は一躍打のヒーローとなった。高田は元テニス選手・松岡修造ばりの熱血漢。今大会準決勝の敦賀気比戦で死球を受けた後に「オッシャーー!」と大絶叫。森監督に「その叫び声は怒ってるように聞こえるからやるな」と日ごろから注意されていたが、ほどばしるアドレナリンを抑えられなかった。
朝霞三中学時代は、ゴミをポイ捨てした見ず知らずの高校生に「ダメじゃないですか」と注意。野球部の後輩が他の部の生徒から嫌がらせを受けていると「お前ら何やってんだ!」と鬼の形相で止めた。中学3年時の卒業式では卒業生代表のあいさつに立候補。たが、はりきりすぎて頭に血が上りすぎてしまったのか、約20秒沈黙してしまうハプニングもあった。「アツすぎる。“浦学の松岡修造”ですよ」とナインは苦笑いだ。
夏は全国からマークされる立場になる。それでも高田は「また一からスタートです」。浦和学院は“熱血大砲”を軸に猛練習を行い、夏もまた大暴れする。
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