【笹井継夫】4月26日に街開きするグランフロント大阪は、大阪駅北側に位置する「うめきた広場」が街の顔になる。演出装置を生かしたイベントスペースとして使える。広場に面した「うめきたSHIP」は話題の飲食店や特徴的なデザインのホールが入り、広場に彩りを添える。
うめきた広場(大阪北口広場)は広さ1万平方メートルの楕円(だえん)空間。JR大阪駅方面からグランフロント大阪に入ると真っ先に視界に入る。2カ所にステージを設置でき、霧を起こせる装置や床に埋め込まれたLED約500個を使って幻想的な演出が可能だ。普段は広場として開放しているが、希望者には有料で貸し出す。
うめきたSHIPの1階は飲食店「GARB(ガーブ) Monaque(モナーク)」。大阪・ミナミなどで展開する有名店の新業態で、カフェやバーとしても利用できる。2階の「うめきたSHIP HALL」(270平方メートル)は広場側のガラス張りの壁面が特徴で、展示会やセミナーを開くことができる。
広場は大阪市が土地を所有し、グランフロント大阪の事業者が運営する。本来は公有地を営業目的で利用できない。だが、グランフロント大阪では広場の利用者から集めた料金で街の美しさを生み出すことを目指しており、「新しい公共」のモデルケースとして位置づけている。