スターダム29日の両国国技館大会で現役引退するグラレスラー・愛川ゆず季(29)のラストマッチが、世Ⅳ虎(19)との一騎打ちに決定した。約2年半のレスラー人生最後の対戦相手として“後継者”に指名したのは、アイドルとは全くタイプの違うヤンキー女。しかしゆずポンが世Ⅳ虎に女子プロ界の未来を託すには、多くの理由があった。
愛川は2日の会見に「これが私の正装なので」と、2011年度に女子プロレス大賞MVPを初受賞した日と同じ黄金ビキニを身にまとい登場。金の水着姿のゆずポンが、金髪の世Ⅳ虎とともに金びょうぶの前に並んだものだから、出席者の目はハレーションを起こしそうになった。
引退試合が世Ⅳ虎とのシングル戦となった経緯について愛川は「戦ってやりがいのある選手。デビュー時期もほとんど同じで、スターダムを盛り上げてきた選手。私以上のアイドルになってもらいたいので」と説明。事実上の後継者に世Ⅳ虎を選んだ格好だ。
それにしても誰の目にもヤンキー丸出しの金髪娘と、Hカップの巨乳にキュートなルックスを持つゆずポンではタイプが違いすぎる…。
しかし愛川が大きな期待を寄せるのには理由がある。
世Ⅳ虎は昨年、エイベックス主催の「ヤンキーアイドルオーディション」で5次にわたる審査に合格。諸事情でデビューこそ幻に終わったが、秘めるアイドル性と意外な需要を証明した。愛川は「(スターダムの)オーディションに受かった時から決めてました。それだけのものを持っている。私がグラレスラーとして背負ってきた使命感、重圧を(試合で)感じてほしい」と語る。
史上初めて2年連続で東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞女子プロ大賞獲得の功績を残した愛川にも無念の思いはある。「もっともっと女子プロレスのために上を目指したかった。スターダムの試合をテレビでたくさんの人に見てもらいたかったし、果たせなかったことの方が多くて。私がその足がかりになろうと思っていましたし」と吐露したゆずポン。全ての思いと女子プロレスの未来を、この一戦に託して完全燃焼する。
晋遊舎
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