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話題の“100円缶詰め”「いなばのタイカレー」誕生秘話

2013年4月4日 08時00分 (2013年4月4日 10時57分 更新)

グリーン(写真手前左)、イエロー(手前右)、レッド(奥)。いずれも甲乙つけがたいうまさです。

[拡大写真]

ネット上などで「美味すぎる」と話題になり、品薄のニュースも報じられる、「いなば ツナとタイカレー」シリーズ。

ローソンストア100などでは100円で購入できる缶詰めながら、うっかり「タイカレー風味のツナ」程度を予想して食べようものなら、あまりの本格的な味に面食らう。
正直、飲食店で提供されるものにも遜色ないレベルだと思う。

それにしても、なぜ缶詰めでタイカレーを? いなばではもともと「ツナ&コーン」等のミックス缶などをいち早く取り入れている(コネタ既出)だけに、その応用だったのだろうか。
いなば食品に開発の経緯などを聞いた。

「『ツナとタイカレー』(グリーン、レッド)2種は2011年9月に発売し、その半年後に『チキンとタイカレー』(イエロー)を発売しました。もともとツナ缶から始まって、『ツナコーン』等の『ツナと素材』シリーズ缶を出していたり、味付けシリーズ缶の『味付けフレーク』『やわらか煮』『かつお大根』等を出していたことがあり、新たなバリエーションとして考えたことがきっかけです」

とはいえ、「和食」系が多かったなかで、唐突にも思える「タイカレー」。なぜなのか。
「新たなバリエーションを考える際に、こうした味付け缶やおかず缶を、もともとタイの工場で製造していることから、タイの定番料理『タイカレー』を思いついたのです』(マーケティング部)
つまり、最初から「タイカレー」を考えていたわけではなく、タイの工場で様々な商品を製造していることから、「タイ」つながりで偶然生まれた発想の商品ということのよう。

「当初はここまでのクオリティを考えてはいなかった」と言うが、実際に商品化にあたって、工夫した点・苦労した点はどんなことだったのだろうか。
「現地の香辛料を使用し、味を調整したことが工夫した点であり、苦労した点です。日本で試作してタイで製造したわけではなく、最初からタイ現地で試作および製造をしています」
ポイントはやはり、現地での香辛料を使っていること。
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ライター情報: 田幸和歌子

書籍出版社、広告制作会社を経てフリーに。
月刊誌・週刊誌・夕刊紙などで執筆中。

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