香川・豊島の産廃問題:荷揚げ作業始まる 三菱マテリアル、7万トン処理へ /福岡
毎日新聞 2013年03月26日 地方版
香川県の豊島(てしま)に不法投棄された産業廃棄物による汚染土壌650トンが25日朝、苅田町の三菱マテリアル九州工場に到着し、荷揚げ作業が始まった。香川県との契約で今後3年半で7万トンの汚染土を同社が受け入れ、処理する。
23日夕刻に現地を出発した輸送船は、工場内の桟橋に横付けされた。飛散防止のシートが敷き詰められた中、クレーンが次々と土を運び出していった。トラックに積み込まれた土は専用の保管庫に運び込まれ、成分調査が行われるという。
汚染土は鉛とヒ素が一部、国の環境基準を超えることが香川県の調査で明らかになっている。同社は「汚染土は粘土の代替としてセメントの原料に用いる。1450度の炉で焼成するので有害物質は無害化され、健康に害が及ぶことはない」と説明している。【山本紀子】
〔京築版〕