【明楽麻子】みんなの党が参院選対策をめぐり混乱している。渡辺喜美代表が3日、代表権限を強める選対組織の見直し案を提示。だが江田憲司幹事長は反対姿勢で結論は出なかった。背景には渡辺、江田両氏の日本維新の会との距離感の違いもあるようだ。
3日昼、国会内であった緊急両院議員総会。渡辺氏は空席だった選対委員長のポストに浅尾慶一郎政調会長を据える「選挙対策本部案」を提案し、了承を求めた。しかし、出席者から「突然、案を提示するのは手続きとしておかしい」と異論が噴出。約1時間の議論でも結論に至らず、渡辺、江田、浅尾の3氏が再協議することになった。
選対見直しは2日の幹部会で渡辺氏が提案。江田氏は「役割分担はどうなるのか」と反発していた。若手議員は「代表が自分で選挙を仕切るための見直しだ」と見る。江田氏は3日の総会を欠席し、「日程調整もなく、いきなり開かれた」と不快感をあらわにした。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞官邸クラブ