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「日本人が勤勉で責任感がある」というのは大嘘

2013/04/04


ここ最近読んだ本の中ではピカイチです。書中から、刺さったことばをご紹介。


日本人が勤勉で責任感があるというのは大嘘

本書は「過労死するまで働く」という日本人の狂った労働観を、海外在住者の視点からメッタ切りにした一冊。神経逆撫で系、怨念系書籍です。ぼくは大好きです。

特にエッジが立っているのは、この部分。

要するに、なんでも人任せで、自分で責任を取りたくないのです。無責任でずるくて、怠け者の人が多いのです。日本人が勤勉で責任感があるというのは大嘘だと思います。自分で考えることも、提案することも、行動することも、リスクを負うことも嫌な人達が多いのです。

いやー、これは同感です。日本人は確かに「勤勉」かもしれませんが、それは能動的な選択の結果というよりは、無思考で受動的な態度の結果です。さらにいえば、責任感はまったく欠如しています。


ぼくの目からすると、多くの日本人は、「自分の人生」と「社会」に対する責任を負うことから逃げています。当事者意識が欠けているといってもよいでしょう。出る杭になること、失敗することを恐れすぎです(もちろん、ぼくも昔はそうでした)。

そうですね、ちょうど育休をしているので、たとえば、「男性の3割が育休を取得したがったいるのに、実際の取得率は2%台」なんてものはまさに「責任から逃れている」結果です。

そりゃ色々事情もあるでしょうけれど、基本的にこれは選択の問題です。育児をするために業務委託に切り替えた篠原さんのように、主体的な働きかけで、なんとでもなる部分は大いにあります。

「取得したい」と思っているのなら、すればいいじゃないですか。同じ悩みを抱える仲間はたくさんいるんですから、頑張りましょうよ。ぼくももちろん応援します。

大半の男性は「取得したい」と「思っているだけ」で、勝手に「育休を取るなんてとんでもない…」と空気を読んで、上司への陳情すらもしていないでしょう。せいぜい同僚や後輩に愚痴るくらいでしょうか。自分の人生の責任を引き取ることから、逃げている態度と言っても過言ではありません。

ぼくは家庭を大切にするために、会社を辞めて、プロブロガー道を邁進することにしました。責任は重いですが、自分の人生なんですから引き取るのは当たり前です。


社会に対する責任感の欠如は、日本の個人寄付の少なさや、企業のフィランソロピー意識の低さからも明らかでしょう。まさに「過労死」は、会社側の社会的責任に対する意識が欠如している証左です。

大部分の日本人は、自分を取り巻く社会に問題があることは知っていても、「誰かが解決してくれるはず」「わたしは今の生活で精一杯だから」という言い訳のもと、行動しないのです。リーダーシップを発揮することから逃げている、ともいえるでしょう。


変革を起こさない免罪符として、典型的日本人は、盲目的な「勤勉」にのめり込みます。日本人は「勤勉」を絶対の美徳にすることで、自分を許し、周囲に許し乞います。「真面目に働いているから」、社会に対してコミットしないでよいと考えているわけですね。

そうした情けない態度の背後にあるのは、「出る杭になることへの恐れ」だとぼくは確信しています。結局みんな、嫌われて、村八分になることが怖いのです。だから表面的であろうとも、「勤勉」に働く。

とはいえ、村八分状態で生きていくのは難しくはあるのですが…日本で「勤勉」を捨て、出る杭になるのは、かなりマッチョな道だとも思います。(著者の谷本さんが、海外から発信しているのは象徴的です)。


こういうどん詰まりを脱するためのシンプルな道徳律として、「主語のあることばで語る」ことをぼくは提案します。「われわれは」「私たちは」という大きな主語を使うことから脱しなければいけません。

周囲とどれだけ違おうが、自分がそう信じるのなら、「私はこう思う」「意味が分からない」と勇気を持って発言するべきなのです。そういう炎上は、善き炎上です。主語を取り戻すことは、社会と自分に対する無責任から抜け出す第一歩です。


本書はある意味で、そういう「善き炎上」をもたらす一冊だと思います。これは谷本さん渾身の、日本社会に対する呪詛です。ぜひ手に取って、自分の人生に対する、社会に対する責任について考えてみてください(Kindle版が800円とお買い得です)。


余談ですが…。こういうことを書くと「じゃあおまえは何をしてるんだ!」と突っ込む人がいそうなので先回りしておくと、ぼくは自分のスキルを使ってNPOのマーケティング支援を仲間たちと行っています。無論、ビジネスとしてではなく、基本無償の採算度外視でやっております。「NPOにマーケティングの力を注入する」ことは、ぼくが個人として引き取っている社会的な責任です。

というわけで、マーケティングにお困りのNPO団体の方は、お気軽にご連絡ください。

nubonba@gmail.com


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