「暗黒物質」解明へ一歩=「超対称性粒子」が候補か―宇宙観測の成果・国際チーム
2013.04.04 00:05:50 記者 : 時事通信社 カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ : 時事通信社
【ジュネーブ時事】宇宙の4分の1を占める謎の「暗黒物質」の解明を目指す国際研究チームは3日午後(日本時間4日未明)、国際宇宙ステーションに搭載した観測装置の成果を初めて発表した。約1年半にわたる観測の結果、「超対称性粒子」と呼ばれる未知の素粒子が暗黒物質の候補である可能性を示すデータが得られた。
超対称性粒子は、現在知られる素粒子とペアを成す形で、宇宙に存在すると理論的に予想されている素粒子。
研究チームは観測装置「アルファ磁気分光器(AMS)」を使い、宇宙空間で電子と、電子とは電荷が反対の「陽電子」を計680万個検出した。この電子と陽電子の比率や持っているエネルギーの分布からみて、暗黒物質である超対称性粒子同士が衝突、消滅した後に残った物の可能性がある。
[時事通信社]
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