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浮体洋上風力発電の実証試験へ 福島3月29日 23時25分
海上に浮かべた風車で発電する国内初の大規模な風力発電の実証試験が、来月から福島県沖で始まることになりました。
この実証試験は経済産業省が行うもので、福島県楢葉町のおよそ20キロ沖合に、直径最大160メートルの風車3基と変電所を浮かべて発電するもので、この方式では、国内では初めての本格的な洋上風力発電です。
29日、福島市で地元の市町村などが参加した会議が開かれ、経済産業省の担当者は、風車を海に浮かべる施設には、魚などが集まる魚礁としての効果が期待できるなどとして、漁業者に理解を求めました。そして、3年間の試験のあと、漁業者が改めて同意しなければ、施設を撤去することなどを条件に実証試験を始めることが決まりました。
来月上旬にも送電用の海底ケーブルの敷設工事に着手して、早ければことし9月ごろから発電を始め、事業化に向けた技術開発を進めるとともに、発電効率などのデータを集めることにしています。
福島県は、原発事故を受け、再生可能エネルギーを原発に代わる新たな産業として位置付けていて、漁業に与える影響などを検証したうえで、将来の事業化を実現したい考えです。
経済産業省新エネルギー対策課の村上敬亮課長は「実証試験を通じて、漁業との共存を図りながら世界初の洋上風力発電技術を確立させていきたい」と話していました。
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