[掲示板にモドル]

[10] じぇらちゃんと文通


真斗さん(絵)+沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3




- じぇらちゃんと文通 - [本日の日記/アキーララ]



じぇらちゃん...(・・;)

...やっぱり遠い目やってんな〜;しみじみ...。(-_-;)そ、そうやってんなぁ....俺なんか、「雨に流してしまおう」やなくて、「今度会ったら血の雨降らせたるで!」止まりやなぁ...。パロやったら「鼻から指つっこんで奥歯ガタガタ言わせたるねん!」(←笑)とか...;まあ、じぇらちゃんの俺への愛はようわかった。←やっぱりポジィティブな勘違い...(笑)




■アキラ [極悪] [ アクシズ帝国 01/25(Sun) 18:07 ]
よっ! 薔薇持って大活躍だなー!(>▽<)ぷーっくっくっくっ...





■ジェラール [救世主] [ シャピア皇国 01/25(Sun) 19:55 ]
…うっさい、ほっとけッ!///(←恥ずかしいらしい(笑))
それより、気を付けろよー
あちこちから薔薇が飛んでくるぞ(笑)





■アキラ [ アクシズ帝国 01/29(Thu) 23:31 ]
なんや仮面つけてじぇらーるるとか言ってるそうやけど...
恥ずかしいなあ...ミエミエなんや。
しかも魅那姐の風呂覗いてどーすんねん...(-_-;)





■ジェラール [救世主] [ シャピア皇国 01/30(Fri) 11:11 ]
はぁ?オレはそんな事やってないぞ
昨日はずっと内政やってて国外に出てないしな(ちゃんと証人も居るからな)
お前じゃあるまいし、そんな趣味持ち合わせてないっつーの





■アキラ [ アクシズ帝国 01/30(Fri) 20:00 ]

((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))

じぇらちゃんへ

赤兎馬(薔薇)千里を走るっちゅーで!
まあええわ。そういうことにしといたろ。全くしゃーーないやっちゃなぁ;
ところで、今度じゃみちゃんと大阪くんねん。ええやろ〜(笑) トレトレぴちぴち
カニカニどこカニ料理や!

あっちゃんより

((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))((≡゜♀゜≡))

(PS/ドラエモン便箋...どらえもんにもれなくついてくるらしいでー)





■ジェラール [救世主] [ シャピア皇国 02/1(Sun) 11:56 ]
じゃみら君との大阪巡りは楽しかったか?
…まぁ、行く前の段階で嬉しそうだったから、楽しかったんだろうな
在りのままの自分で居られる相手を大切にしろよ





[11] 新婚さんvいらっしゃい(仮)


沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



- 新婚さんvいらっしゃい(仮) - [本日の日記/アリスちゃん]



きゃーv 見た?見た?見たーっ!?


春の新番組「新婚さんvいらっしゃい(仮)」!!!
魅那姐と椎名んそっくりさんが出てるんだよー!

え?椎名ん?と魅那姐のそっくりさんがらぶらぶなのにアリスちゃんは気にならないの?…って?
えーっ?なんで???なんで〜??? だって、あれドラマだもんv アリスは『大人の女の子』だから、よゆーで気にしないもんねv それに椎名んは赤いバラでアリスに らぶらぶメロメロなんだもんvvvvvvvvv

あ、でも、ちょっと気になることがあるんだよね…。うららちゃん、椎名がつかまらないって言ってた。忙しいのかな?椎名ん…。…て、いうか、うららちゃん、なんか椎名んと知り合いっぽいよねぇ…? なんだろ?ちょっと気になるよ…。椎名んには薔薇刺してから実は会ってないんだよね〜。だははv; ホントに効いてるのかな…?…っていうか椎名んってどんな人なのかな…?

…よしっv今度アリスも会いに行ってみよーっと♪




- 新婚さんvいらっしゃい(仮) - [本日の日記/湊くん]



春の新番組ネ〜v やー、なんか始まったんだってネ〜。
世間では騒いでるようダケド〜。ボクには関係ないネ〜。
魔帝國の魅那ねえと椎名さんと似てるって〜? ふぅ〜ん。そうなノ〜?
どっちでもいいんじゃなイ〜?



新婚さんvいらっしゃい(仮)1
RES 2004/3/3



沙菜 2004/2/16 (Mon.) 21:41:01
こんなの描いてたからでしょうか?;途中、戦争しに行ったらことごとくエラー;;
私達の間で盛りあがってたネタの一つです。...いや、なんでも魔帝國の各国BBSに原因があるそうなのですが...。(笑)財閥のおぼっちゃん設定は、魅那ママと魅那姐オヤジの逆でいこうかとこのマンガ専用(新婚さんvいらっしゃいv←仮タイトル;)に急遽設定しました。(笑)




Re:お嬢さんを私に...
魔女子 2004/2/16 (Mon.) 22:43:18
うわあ!もうそこまで話が進んでいましたかっ(笑)
おめでとーおめでとーおめでと〜〜\(^o^)/
椎名さん、赤が似合うねえ(ほれぼれ)




Re:お嬢さんを私に...
沙菜 2004/2/16 (Mon.) 22:51:08
ま、ま、魔女子さん!パロです(笑)本編のパロですー(笑) 一応服は魅那姐さんも推名も魔帝國カラーの軍服です〜。農業の時?のお弁当?魅那ママが魅那オヤジのお弁当?がハートのお弁当がどうとか、タコさんウインナーがこうとか...という話をリサリサさんが「魅那姐さんって推名と結婚してくれるんだー」と勘違いしたらしくて...(笑) それを色々話してくれてたんです。結婚は、みなさんが許してくれませんよ〜(笑)

ちなみにアリスちゃんは推名の妹で、兄をとられたと思って魅那姐さんにやきもちを焼きます。アキラと神魔は推名の弟で、母は冥です。 魅那姐の幼なじみのヒカルくんは魅那姐さんの弟で推名に対抗します。兄は尚冴くんで、彼女が凪ちゃんです。アキラとヒカルは囲碁でライバルです;←!!? 関係ないところで盛り上がってます;(^▽^;)




Re:お嬢さんを私に...
魔女子 2004/2/16 (Mon.) 23:39:59
「このお話はフィクションです」って注釈が入りましたね(笑)。いや、椎名さんにはこのままつきすすんでほしいです(ガンバレ〜vv)
椎名さんのうしろの座布団がキツネのしっぽに見えてしょうがない。なんかかわいいーー♪
(こういうときは座布団に坐らないものなのですか?ひとつ勉強になったなー)




Re:お嬢さんを私に...
沙菜 2004/2/16 (Mon.) 23:56:15
入れました〜(笑) 以心伝心とは なかなかいきませんよね(笑) そう言えばキツネのしっぽに! リサリサさんの手が空いたので、これからゲーム版1の方のまとめにとりかかります。はーv ジャポニカ学習帳のかんじれんしゅう帳(←笑)に電話で話ながらメモっているアリスちゃんのムネキュン話がいっぱいになってきました;(笑)




Re:お嬢さんを私に...
点野みな 2004/2/17 (Tue.) 00:24:45
椎名さんてば、何言うの〜(笑)
さり気なく魅那姐の家がいい感じですね。これはきっとそこそこ金持ちだ…
なんだかその設定だけで面白すぎます〜v特に囲碁…(笑
「アキラくんのお兄さんとなんか許さないんだからー!」とか言ってそう…

国別BBSでは盛り上がってました〜。結婚は飛躍しすぎ?とか、愛妻弁当持って農業とか、2人の手料理話とか…楽しかったです…!(笑)




Re:お嬢さんを私に...
沙菜 2004/2/17 (Tue.) 01:20:26
このマンガ、どんどん注釈&訂正が増えていきます; みなさん、ごめんなさいです。(^^ゞ
囲碁は、本当にたのしそうですよね。結構お互いの兄弟同士が仲が悪くて苦労している2人というような...。(笑
魔帝國で、「魅那姐さん」と「推名ん」の2人きりの会話だったら、どんな会話なのか?興味津々です。多分みんな興味津々でφ(..)メモメモ状態...?になりそうですよね。(笑)




Re:お嬢さんを私に...
リサリサ 2004/2/17 (Tue.) 01:52:28
...と、いうわけで、少しフォローなど...; 多分同時進行?で、新婚さんいらっしゃい?(仮)は忘れた頃に続きます。みなさん、nyagaさん、魔女子さん、広いお心で見てやって下さいv(^^;)




Re:お嬢さんを私に...
nyaga 2004/2/17 (Tue.) 02:38:38
この設定がかなりツボです(笑)だって…兄弟多っっ!
しかも昼メロ並に様々な関係が渦巻いている…(笑
そのお弁当のくだりがかなり気になるんですけど…(笑
魔帝國の国別BBS…一体どうなってたんだ?!

もう全然構いませんよ^^むしろどんどんいっちゃってください〜v本編同様、楽しませてもらいますね♪




[12] 金の力で…


沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



アリスちゃんパワー全開〜(笑)
テレビ番組「新婚さんいらっしゃいv(仮)」の話題でもアタフタする尚●くん。
アリスちゃんはもうムテキでステキなんですーv(>v<)




- 金の力で… - [本日の日記/尚冴くん] [監修/nyagaさんv]



だ――――!アリスのやつ何考えてんだー!?


FFなのに大体どーして魂砕き持ってんだよ!;
…ったく、この間、アメ渡しただろ!? ぜんぜん効いてねーじゃん;
[-ゲーム絵板1-72へGO!-]http://www6.oekakibbs.com/bbs/shar/data/73.png


え゛っ!? 椎名って名前が出ただけでビクついてるって…?
オレが? あはは、まさか〜冗〜談っ! 誰が言ってんだよ、んなコト;;
…っつーかあれだぞ、いい加減にしとかねーと社会的に抹殺するぞ、「明日は我が身」って言うだろ〜?(ニヤ)…
あー別に脅してるとか そーいうんじゃないから。全っっ然。


…椎名っていえば、なんか大人で隙がないっていうか…。あ、そうそう、確かじぇらーるると一緒に

「たらしまくるのだー!!!」

…ってヤツだろ?
いい歳して何やってんだ?ってカンジ; だいたいじぇらーるると推名の力っていうよか、俺の魅力で悩殺してんのにさ〜。とにかくそんなヤツに魅那ねえを渡したくないんだよねー。っていうか誰にも渡さないけどねー。(ニヤ)
どんな手使っても絶対阻止。
…まあ、魅那ねえがあんな軽いヤツと、どーにかなるってコトはないと思うんだけどさー。小さい時から俺のもんだってずっと思ってきたし。

え? 魅那ねえのこと? ああ、好きだよ。そりゃ付き合えるもんなら付き合いたいし。…でもさ、魅那ねえは今のとこ俺の気持ちに気づいてないんだよね〜。ってか、幼なじみだろ? 今更…ハズいし。魅那ねえも、どーせ弟ぐらいにしか見てないだろ〜し。 だからって諦める気はさらさらないし、なんかワケのわかんないあんなオッサンにさ〜、横取りされたくないんだよね〜。

大体あの人はアレ、職権濫用しまくりじゃねーか。いいのか?アレ。上官命令〜とか言っちゃってさあ。とにかく、魔帝國の推名に戦争しかけまくって魅那ねえに俺の方が上ってこと、見せてやるよ。


…え?「新婚さんvいらっしゃい(仮)」〜!? 

なんじゃそりゃ;; 俺はそんなメロドラマみてる暇なんてないし。
っつーか見る奴いんのかそんな番組。(笑) まー、そんな番組そのうち視聴率下げて廃番にしてやるさ。


…トーゼン金の力でね…♪(ニヤ)



新婚さんvいらっしゃい(仮)1続き
RES 2004/3/3



Re:新婚さんvいらっしゃい(仮)1続き
魔女子 2004/2/18 (Wed.) 21:58:35 /210.130.45.228
なんかもーかわいくて、頭ぐりぐりしたいですね!(笑) 沙菜さんの描くアリスちゃんももちろんかわいいのですが、うららちゃんがいい味だしていて好きです♪
じょしこーせーって感じで、毎日が楽しそう〜。ランチもおいしそーーです!!
尚冴くん、なにかと画策しているみたいですけど、アリスちゃんがんばれー!(笑)




Re:新婚さんvいらっしゃい(仮)1続き
nyaga 2004/2/18 (Wed.) 22:45:27 /220.144.180.9
何となく「職権濫用」という響きというか語感がすきなんです(笑>リサリサさん

なんか無邪気なアリスちゃんにラブvです。
ムテキでステキ…まさにその通り!
ドラマの話で盛り上がる2人の姿はふつーの女子高生ですよねー。
姿だけは…(笑




Re:新婚さんvいらっしゃい(仮)1続き
沙菜 2004/2/19 (Thurs.) 19:09:23 /211.19.160.3
nyagaさん、どうもありがとうございましたーv
尚冴くん結構キーマンなんですが、どうなんでしょう?告白しないんでしょうか?アキラで必死に魅那姐さんに尚冴くんの気持ちがバレるように仕向けてるんですが...。(笑) 推名んとはいつか対峙してもらいたいですv

魔女子さん、アリスちゃんこれからだんだん乙女になって「大人の「女の子」」でなくて「乙女」になっていきますv うららちゃんも結構これから出ばってくると思いますv
前後してますが、うららちゃんの日記も下の方にあります〜。じゃみちゃんは人物出しすぎると大変なのでこの辺でごちゃごちゃすると思いますvあと一人出てきます(笑)絶対意外な人です(^_^;)




[13] 天の岩屋


沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



椎名ん、もうお前いい加減にしろーっ!

…本当に一体何なんだ?って感じです。

『さあ吐けっ!吐いて楽になっちまえ!もう魅那姐にゲロッちまえー!』

…って日々思ってるんですが、相変わらずダラダラこんな微妙な感じですv
そしてまだまだ延々と続きます…(^▽^;)
ホント、「いい加減に仙台〜青葉城〜広瀬川〜!」って感じです鯛!(笑)




- 天の岩屋 - [本日の日記/椎名]



興味はあったんだ。どんなヤツなのか…ってな。利用されてないのか?って心配もあるんだよ。


昨日丁度国際会議場でばったり会ったんで、一言二言だけ話したよ。
…ああ、ごめん。魅那と腕組んでたヤツのコトな。
魅那とは幼なじみらしいが敵国だし頭のどこかでいつも気になってたんだ。アクシズとつるんでなきゃいいな…って思ってる。アクシズっていうのは世界淘汰の野望を持ってるヤバイ国なんだよ。その中軸で動いてるのがアキラ達なんだ。あそこに統一されると、かつて封印されたあの『悠久の大地』のように、この世界を混沌とさせるだろうからな…。それを阻止して国を安定させることが俺と冥と神魔の固く交わした何よりも大事な約束…んでもって俺達共通の夢ってとこかな?


―― で、尚冴だが、なんだか俺と話してると緊張しているようだったな…。視線をあわせようとしない。こいつ…こんなおどおどした感じであのキツイ魅那を守れるのか?って心配になってつい、


「もう少ししっかりして欲しいもんだな」


…って。余計なコトを言ったよな。はは。
まあ、うーん…あんなもんだろ?まだ若いし…青いよな?はは。




ところで、魅那を怒らせちまったんだ。


今週の土曜にショッピングモールにぷちかの召喚獣と神魔の武防具そろえに行くの付き合ってほしかったんだよ。
ぷちかって4歳だろ? どー扱っていいのかわかんねえしな。アイツ、そういうの得意そうに思わないか?


「ん〜、いいよ暇だし。…というかほぼ強制的か。また上官命令?」


…って、少し笑ってすんなりOKだったから驚いたよ。
…いや、オフとかどうしてんだ?って、フツーに思ったんだよ。で、つい、


「暇?おまえ;…いっつも暇なのな?尚冴ってのと付き合ってんだろ? デートの約束とかしないのか?…てか、おまえ色気ないしなぁ。じゃ、頼むな。」


…言っちまった;…失敗したな。
え?いや、普通は言わないよ?失礼だしな。でも、なんかからかいたくなったんだ。俺もガキだよな(笑)アイツが怒ってんの結構かわいいなあって思っちまうんだ。…やっかいだけど魅那のそういうとこ、結構気に入ってる。
…でも慌てたよ。


「『何寝ぼけた事言ってんのさ、アイツは!色気がなくて悪かったねぇ!』って、すごい怒ってた」


って、後でカインが教えてくれた。

すぐに謝ったさ。でもアイツがあーなると「天の岩屋」だろ?
まだまだガキだからな。…で、仕方なく通信したってワケだ。

そしたら許してくれたかどうかわかんねえ微妙な返事が来たんだよ。
なんか含みのある通信だったから返事するのにかなり悩んだんだ。
小1時間ぐらいかな。酒飲みながら色々考えたんだ。

はは、結局聞けなかったんだけどな?…正直言って、その返事見た時すぐ会って魅那に直接聞きたい衝動にかられた。でも夜中の1時頃だったからな。…それに、自分自身にも自信が持てなかった。手え出しちまいそうで。はは…。


とにかく、かなり疲れたよ。


…返事の通信送って、そのあと酒持って冥んとこに行った。アイツなら起きてると思ったし、傍に誰かいて欲しい気分だったんだ。


…え?聞きたかったこと? ああ、尚冴関係ってとこかな。



はー…;アイツ、まだ怒ってんのか? ショッピングモール、付き合ってくれるよな…?




[14] どうでもいいじゃないか


点野+沙菜+ リサリサ+シナモン 2004/3/3



- どうでもいいじゃないか - [本日の日記/魅那姐][文/点野さん]




ふぅ、いい天気だねぇ。ここ最近はすっかり暖かくなってきたよ。

そういえば、春の新番組で妙なドラマ始まったよね。
あぁ、見てるよ。カインとミリアが楽しそうに見てるから、つい一緒になって見ちゃうんだよね。そっくりさんが出てるとかいうし…。これがまた、確かに似てるんだよね〜。周りの奴らまでそっくり。
まぁ、なかなか面白いんじゃないの?アタシはわりと好きだね、コメディタッチのドラマってさ。


ん?椎名とアリス?あー、聞いた聞いた。すごい噂になってるからねぇ…知らない方がおかしいって。
まぁ、本当かどうかまでは知らないけどさ。最近デマも多いから…頭から信用するのもマズイんじゃない?それにその噂だって本人から聞いたわけじゃあ…

…え?アリスが自分で言ってたの?へぇ………椎名って…そうだったんだ…?

本当はデマならいい、と思ってたんだけどねぇ…。
なんでって…うーん、上官がそーいう趣味ってのはちょっと嫌だから?
ははは、それは冗談だけどね(笑)とにかく、どうでもいいじゃないか。本人たちの問題だろ?アタシには関係ないよ。


そうそう、今度の土曜にショッピングモール行くんだったね。椎名について来てくれって言われちゃったんだよ。
久々に家でゴロゴロしようかと思ってたんだけど…でも普段と違ったメンバーで出かけるのも楽しそうだから、すぐOKしたんだ。アイツがまた失礼な事言うんで一瞬止めようかとも思ったけどね。でも通信までして謝ってくるんだから仕方なく許してあげたよ。

まぁ、本当はとっくに許してたんだけどね…。

それにしても、椎名はずいぶん部下の面倒見がいいよねぇ。忙しいくせに、無理してんじゃないの?
いつか倒れても知らないよー。




[15] 出せてない通信


点野みな+沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



[本日の日記/とても恥ずかし〜い微妙な通信内容...;]

魅那ねえさん:点野みなさん
椎名:南後リサリサ



魔 帝 國 02/18(Wed) 02:56
椎名 [貢献魂] 2004/3/3


魅那、

この通信にいつ気付くか神魔と賭けたくなったよ。(笑)
文通とか通信とかメールとか女の子がやってそうなことって
ひととおり全部しなさそうだもんな。あ、怒んなよ?
色気ないとことか…魅那のそういうとこ、結構気にいってんだ(笑)
だから、褒め言葉として受け取ってくれ。この間は悪かったよ。
カインから聞いてたらいいんだけどな?

あ、で、用件だけどな、おまえよく貧乏とか言ってるよな?
俺より身軽で戦争して勝ってるくせに何でだ?
一体どういう金の使い方してんだよ?;


魔 帝 國 02/18(Wed) 20:33
魅那 2004/3/3


変な賭けしようとしてんじゃないよ、アンタは…。
本当に偶然だけど、すぐ気づいちゃったから思わず
しばらく知らないふりしてやろうかと思ったよ。
まったく、そんなとこ気に入ってるとか言われてもさぁ…
別に怒らないけど、あんまり嬉しくはないね;
この間のことはちゃんとカインが伝えに来たけど
腹立ったのは別にそのことじゃないんだよ、…たぶん。

どういう使い方って…お金溜まったら能力上げてるだけだよ。
だってそれだけで普通は無くなるだろう?
別に貧乏って訳じゃないんだよ。本当だってば;


魔 帝 國 02/19(Thu) 00:50
椎名 [貢献魂] 2004/3/3


魅那、

やっぱり微妙にレベル差で金額が違うのか?
うーん、結構修行もしてるようだし…
ちゃんとフォローするから頑張れよ。

そうだ、おまえ、響音とヤマタイの嵐のこと何か知ってるか?

…それと…ごめん。
1つどうしても気になって仕事が手につかないから
ストレートに聞かせてくれ。答えたくなかったらいいんだ。

…あのな、…ぷちかってどう思う…?
…っていうか。いい。忘れてくれ;

もう寝るよ。多分酔ってる; お休み。あ、腹冷やすなよ。
知らないふりされなくてよかった…。怒らせて悪かったな。じゃあな。



魔 帝 國 02/20(Fri) 21:51
魅那 2004/3/3


あぁ、お金の心配はもういいよ。
紋章手に入れて報奨金も入ったし、修行してたら結構溜まるしね。

それから、残念だけど嵐って子のことはよく知らないんだ。
というより、ヤマタイの奴らのこと全体的に知らないんだよね。
響音のことはアタシも気になってたんだけど…うーん…。

…にしても、アンタもつくづく部下思いっていうか…すごいよね〜。
でもそんなとこまで気をまわしてて大丈夫なわけ?忙しいんじゃないの?

あと、ぷちかをどう思うかって?何さ、いきなり。
可愛いじゃないか。ああいう小さい子見てると和むよねぇ…。
まぁ、あの子はちょっと普通じゃないけどさ…(笑)

それじゃ、また明日ね。

P.S.
よりにもよって「腹冷やすな」はないだろ。


出せてない通信
沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



- 出せてない通信 - [本日の日記/椎名ん]




魅那へ

この通信は出さない。…ってか出せない。だから俺の独り言ってとこかな…。
上の人間ってのは下にモチベーションをどう維持させるか?っていうのも仕事なんだよ。指揮を上げて結果を出させるだろ?そしたら結果、国に貢献することになんだろ? 人の力が強いとこは必ず成果を生む。だから下官思いっていうか…それが国にとって今の自分の役どころなんだよ。まあ、こんな仕事の話、おまえにしてもな。おもしろくもねーし、ってか感心ないだろ? はは。ま、とにかく、おまえが片腕となってちびっこいのをまとめて面倒見てくれてるのは本当に助かってんだ。それに俺からするとお前の方が俺なんかよりずっとよくやってると思うぞ?

おまえこそムリすんなよ?心配しちまうし…俺にはお前が必要なんだからさ。

…っていうか、嵐とかぷちかとか本当はそんなことおまえに聞きたかったんじゃなかったんだけどな…。ははは。
明日、直接聞くよ。じゃーな。誘いにいくから待っててくれ。

PS:いや、なんか寝相悪そうだなって思ってさ(笑)




[16] 面白い話


ばばっぴ+沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



- 面白い話 - [本日の日記/推名]



ショッピングモールに行く前に国際会議場のテラスに寄った。 ちょっと面白い話になってんだよ。


ことの始まりはウチの響音が国際会議場で酒に悪酔いしたような荒れ様だったことなんだ。
ウチのメンツは本当に何というか…まあいい。
…で、取り敢えず紗希に事情徴収することにした。教えてくれるには教えてくれたんだが、

『色々ヤバイ』とか、『例えば○○○○○○○○○○○が○○の○○○に○○○○○○○○○・・・』とか…

おいおい;伏字ばっかで全然わかんねーって! ははは。 『色々ヤバイ』たって…可愛いよな?きっと大した『ヤバイ』ことじゃないんだろうな? それに、どーいう方向で『ヤバイ』んだ?それって…?俺は大人だから色々考えちまうぞ。はは。…とにかく笑いをこらえるのに苦労したよ。ああ、神妙な面持ちで聞いてやったさ。 こういうの一度聞いちまうと徹底的にナゾを解きたくならないか?(笑)…え、ガキっぽい? いーの、いーの。こういうのは面白いだろ?

とにかく嵐を脅せば出てくるかも知れねえって紗希に言われて、早速調査に乗り出したね。俺は。ああ、国際会議場のテラスに呼び出して聞き出すことにしたさ。




「こんにちはー来ました」

…って、ノコノコやって来たよ。カモがネギしょって…って。正にそんな感じだったな…ははは。だいたい察しはついていたが、この間から響音が荒れてる原因をいい加減教えて欲しいって言ったんだよ。

「まあ、響音も思春期だということですよ!ここだけの話…恋してるんです!俺も口止めされてんですけどね〜…言ったらバラされる…!」

…ピンポンだ。(笑) やっぱり…!;
『で、誰になんだ?』
…って当然興味がわいてくるだろ? 響音に『おまえをバラ(殺)スなんてことは俺がさせねーから言ってみろ、秘密は守るから』って、問い詰めた。そしたら『その人のやさしさにほれた』『魔帝國に従属』ってことをゲロったよ。

響音がいつもしゃべってんのは、カインかお嬢か…アイツだろ? …まさか…(笑) はは、面白くなってきたじゃないか!

「おい、それって魅那かお嬢だろ? どっちかこっそり教えてくれ。本人には秘密にしておくから。」

真っ青になってたね。陸に上がったカッパっていうか…

「魅那かっ?そうか〜ははは。あいつもやるなあ。」
「俺はっ、俺は・・・失礼します!」
「ちょっと待て! おもしろいから最後までちゃんと話してけ。」

ここまできて逃がさねーって!(笑)

「俺が言えるのはここまでですっ!」



多分半泣きだったような…(笑)
そのまま逃げてった。 はは。バラ(殺)されなきゃいいけどな?久々に面白かったな。いや、なんか、告る告らないで俺も色々悩んだことあったなーってさ。…って…あったかな? うーん……忘れたよ(笑) とにかく好きだったら好きってはっきり伝えりゃーいいのに。本当の恋愛ってーのはそれから先のことなんだよ。『恋してる』か…。いいよな、そういうのも楽しくて。 俺もいつの間にか歳食っちまったってことかな? でも、まあ…そうか〜。へえ。なんかアイツ結構あれで結構もてるんだな?(笑)

『その人のやさしさにほれた』

…か…。…そうだな、わかる気がするよ…。俺にはいっつもムッスリしてるけど…(笑)



そんなこと思いながら席を立ととうとした時、そのテラスの北っ側で、アイツ…ジェラールとアキラと仲良く育毛剤の話しなんかしてんだよ。ホントになんというか…ため息でるよ…(笑)俺がヤバそうだって? はー;オマエ本当に色気ないって;育毛剤の話なんかフツーするか? …でもまあ、魅那も男っ気が全くないわけじゃなかったんだよな?…そうか…そうなんだな…(笑)


あ、失恋したら2人に奢ることになったよ。魅那はファイナの尚冴とラブラブだってウワサ聞いてるしな。まー、男ならあたって砕けろだ。 女はなにも魅那一人じゃねーからな。それにまだ若いし。こういうのが1つ2つ5つ6つあってもいいと思うぞ? 経験だ、経験! 一回告白してみなって伝えてくれ。って言ったよ。

嵐は失恋パーティーで『廻ってない寿司』と『ベトナム料理』と『中華』が食いたいんだと。ははは。おもちゃにしちまったしな?ああ、いいぞー。やろう、やろう!『響音くん。次があるよ!パーティー』開いてやるよ(笑)…っていうか、まだコクってもねーのに『失恋パーティ』の相談か?嵐は? はは。なんだよそれ(笑) でもいいよな…なんか青春って感じでな? …にしても嵐って面白いヤツだよな?女装してたりガキのくせに黒いグラサンしてたり…。気に入っちまったよ(笑) 近神魔がちょっと大人になって来たからさ、退屈だったんだよ。魔帝國に来いって誘ったんだけど、響音とライバルらしくって断られたよ。ホント、残念だったな。また遊んでもらうとするか。

久々に笑っちまった。嵐には悪かったけどな?思わず素が出ちまった(笑)いつも誰かさんに『おまえはガキだなー』とかエラソーに言ってるから見せられない俺の一面ってとこかな?(笑)




- 面白い話 - [本日の日記/嵐][文/ばばっぴさん]



短い間でしたがお世話になりました。(何
きっと俺はもうこの世にいることはできない。男の友情を踏みにじってしまったのだから…

俺からも椎名さんに言いたいんですけど、椎名さんてもしかして魅那さんのこと…
そうですよね?ゼッテーそうだよ!はは〜ん、そういうことだったのか(笑

本当に守ってくれるんですよね?学校も一緒に来てくれるんですよね?
いいですよ…別に。どうせ忙しいんでしょ?もう俺自身どうにでもなれって感じです;よく言われるんですよ。
「お前っていじめられキャラだな」って…(涙



面白い話
沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3
ばばっぴさん(笑)ありがとうございますv
面白かったですvリボンさんもリサリサさんから聞きました。今後を色々と楽しみにしていますーv

あーあ;嵐くんと響音くん...多分これから推名んにおもちゃにされるんですよね...(笑) 嵐くん(ツボ...というかカモネギ?(笑))の登場で、みんな少年マンガ描きの血が復活で;いよいよ乙女の限界近し...? 基本的にやっぱり推名んはこういう男同士でわあわあ騒いだりするのが好きなんでしようねー。サッパリ系であんまり細かいことを気にすんなタイプ?(笑) 魅那姐さんの乙女な流れとは別に推名ん冒険モノもたまに描いていこうかと思いますv 魅那姐さんも当然出てきますv

で、今回の少年ついでに「希望の剣ゲット大作戦」といういかにも!なのを急遽追加することになりました。嵐くんと響音くん出て来ます。アキーララがいいポジションそうで私は満足です。カモネギ鍋はその次です。実は今日、この辺の打ち合わせをずっとしてましたv(笑)




[17] ショッピングモールにて…


点野みな+沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



---俺、本当はこれでも主人公のポジションなんだよな〜。
推名なんてワキなんだよ!脇っ!! なのに推名がでばっちゃてさー。
つーワケで、今回は俺が主人公ーv【BY/神魔】




- ショッピングモールにて… - [本日の日記/神魔]



しばらく薔薇持ちだったんだけどさ、ステイタスが上がって俺も『光の剣』を持てる力がついたんだよ。で、『救世主』の紋章を『光の剣』に変えてもらいにショッピングモールへ行ったんだけど、そこでアクシズのラキアとルシアに偶然出会ったんだ!

ラキアは丁度『暗黒剣』を持っていて、下手からおもむろにその刃先を俺の鼻っ面にピタリと指してきた。
まるで挑発するかのように!
その瞬間、俺はカーッと熱くなって、無意識に持っていた『光の剣』の鞘を抜きラキアに向けていたんだ。

来るんだったら来いって! 売られたケンカは受けてやるっつーの!


「よせっ!神魔!!」


推名の制止でハッとしたけど、ラキアの見下すような冷酷な目に、身体中が熱くなってて、もう、押さえきれなかったんだ。ああ、剣を下ろすなんてことはできなかったよ。


「魅那! お前はぷちかを連れて下がってろ、頼む。大丈夫、俺が守ってやるから…」


推名は少し笑って魅那姐の肩を軽く押し、自分の後ろに下がる様に促した。


「あ…ああ、わかったよ、ぷちか、おいで。」


魅那姐はぷちかの手を引いて推名の後方に下がった。 ぷちかは戦争に2勝したっつっても、まだレベルも35でステイタスも低いんだ。ラキアレベルだと一撃でやられちゃうもんな。


「まさか、こんなとこでやり合おうってんじゃねーだろうな? 軍法会議モンだぞ? そう熱くなんな。ルシア、その剣納めろっての。ラキアも! ここは、中立地区だ。 わかってんのか?」


推名が薄い笑みを浮かべながらそう言うと、ルシアは推名の方に少し歩み寄り、持っていた剣を推名の頬にピタリとあて、ツーッと胸に刃先を下ろしながら、冷笑し、こう言った。


「…推名、らしくないわね? 軍法会議? 笑わせるわねー。いつもならそんなこと関係なく命狙って来るのに、一体どういう風の吹き回しかしら?…ああ、そっか、今日は足手まといを連れてるってワケね? …どーする?ラキア?」


…俺とラキアは まだ剣を互いに向けあったままで、どちらかが動けばこの周辺を巻き込んでの戦いになるような臨戦状態だったんだ。でもラキアはそのルシアの問いかけにフイに俺から視線を外し、推名の背後を見て細く笑ったと思うとスッと剣を引き、それを鞘にカチリと収めた。


「…フ、興冷めだな…ルシア、行くぞ。」


え?なんだよ?なんで急に…?ラキアのヤツ…?

…それを見たルシアも推名に向けた剣を腰の鞘に収め、


「そう? 残念ねえ。じゃあね。神魔、推名。またいつでも遊んであげるわよ…?」


そう言いながら俺達に背を向け、冷笑を残し、ラキアと一緒に店を出て行った…。



「あいつら、絶対いつか倒してやる!」



…俺は自分がまだあいつらにかなわないって事を自分でわかってんだよ。…でもそれがすっごく悔しくて…強く拳を握り締め、2人の後ろ姿を消えるまでずっとにらんでた。

…その俺の背後で、



「怖い思い、させちまって悪かったな…」



…って、魅那姐とぷちかを気使う推名の優しい声がしてた…。




- ショッピングモールにて… - [本日の日記/ラキア]-



討伐で手に入れた召喚獣と武防具を売りに武具屋に行ったら、久々に神魔と推名に会ったな…。

神魔は血相変えていたが、フ…推名、お前はもろくなった。あの鋭利な殺意はどうした?脅しで鳳凰召喚してやろうと思ったが…気が変わった。

…まさかこんなとこで出会うとはな?…お前はムキになって俺に何度も挑んできていた…。その都度魂を砕いてやっていたが、それでもお前だけは…。


…少しは強くなったのか…? 推名の魔帝國にいたのか…。ま、覚えておこう…。




- ショッピングモールにて… - [本日の日記/ルシア]-



神魔、相変わらず殺意ムキダシにしてるじゃない? いいわねえ。そういうとこ、好きよ? ちょっとかわいがってやりたかったけど…やめておくわ。中立地区で争うと後々やっかいだしね?

フ、推名、…何?…あんた…フフ…変な女・子供かばってンじゃない? てんで隙だらけ…。
…ああ、なんだ、魅那?? シャピアだった魅那ね?

そういえば、アキラがなんか騒いでたような気がするわねえ。推名と魅那がどうとかって…。
私は大して騒ぎたてることでもないと思ってたけど…でも、まあ…へえ〜…そう…(笑)

推名をこんな殺し甲斐のない腑抜けにしたのは、アンタだった…ってコトね?




- ショッピングモールにて - [本日の日記/魅那] [文/点野みなさん]



はぁ、今日はちょっと疲れたよ…。
前に言った通りに、椎名と神魔とぷちかとアタシでショッピングモールに行ったんだけど…
それがまた、本当に色々あってさ…。まぁ、ちょっと聞いてよ。
語っちゃった方がアタシもスッキリすると思うしさ。

まず、武具屋でラキアとルシアにバッタリ出くわしたんだよ。
偶然だったんだけど、なんかすごい険悪なムードになっちゃってさ…店先であわや戦闘開始って感じだった。
アタシはぷちかを抱きかかえて、椎名に言われたとおりに後ろに下がったんだ。もし戦いになったとしても、ぷちかはアタシが守らなくちゃ、と思った。
でも、ルシアが椎名に剣を向けて言ったんだ。

「....ああ、そっか、今日は足手まといを連れてるってワケね?」


―――足手まとい…?アタシが、椎名の…?

あぁ…なんだか、すごい嫌な感じがしたよ…。出来れば聞きたくなかったと思う。

その後にラキアもこっちを見て…それから剣を収めて、2人は帰ってったんだ。
…ラキアの奴、笑ったような気がしたんだけど…あれは気のせい?

ラキアっていえばアタシは結構思い出深い奴なんだよね。
たぶんあんまり知ってる奴いないと思うけど、ちょっと前まで、アタシはラキアのことを一方的にライバル視してたんだ。
いや、あの時はラキアが一番レベル高かったから、修行する相手としては丁度良かったのさ。そりゃあ、相手はアクシズで一番強い奴なんだから無謀なのはわかってたよ?でもラキアに負けるのがなんか悔しくってさ、何度も勝負挑みにいってたんだよ。散々負かされたね〜…。
本当に容赦ないよね、ラキアって。いつも無表情だし、何考えてるかわかんないし…でも今となってはそれも懐かしいよ。
最近は全然会ってなかったんだ。ま、感動の再会をするような仲ではないけど…

ここまで敵対するとなると、残念だね。




[18] ショッピングモールにて…つづき


点野みな+沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



- ショッピングモールにて…つづき - [本日の日記/ぷちか]



さっきはびっくりしたけど、でもボクも一応戦士です。別に守ってもらわなくてもヘーキですし。

推名ンさんがボクに『お前も戦争で2勝してるし、戦争に出るなら万が一のための召喚獣が必要だ』ってことで、推名ンさん、『魅那もショッピングモール付き合ってくれないかな?』とかって言い出す始末でしたし。そっちの方がラキアよりヤバイですよ。あ、ボク、響音くんに『推名ンさんが魅那ねえさんとアヤシイから邪魔してくれ』って頼まれていますし。今度出る『ゴッソリ・ツーシン・ドロver.3.5』買ってくれるからって、買収されてますので。ああ、それって通信を傍受するメカのパーツのコトです。ええ、しっかり邪魔しますし。
FFのアリースと悪シズのアキーララにボク情報売っていますし。

うん。まあ、とにかくまかせといてほしいです。




- ショッピングモールにて…つづき - [本日の日記/推名] [魅那姐さんセリフ監修/点野みなさん]



…俺が脆(もろ)くなった…?


さっきは、ぷちかも魅那もケガしなくてよかった。よりによってアイツ等と鉢合わせるとはな…本当に心臓に悪かったよ。…ああ、多分俺はラキアがそう感じたとおり、実際、俺は脆くなってきているような気がする。オーバー数、実は最近かなり多いんだよ…。 冥からどやされるのもそう遠からじって感じだな。はは; ラキアのヤツはHP伸ばしにかかってるようだし、今後のために少々力技だが『希望の剣』…狙ってみるとするか。

アクシズ…というかあの3人だけはとにかく早く潰しちまわないとな?今はまだ遊びで戦争しているようだが、本気で来られると全ての国が淘汰されちまうだけの力があるんだ。それ程の野望を持ってんだよ。アイツ等…。


「…!…って! 推名!ねえ、聞こえてるのかい?」


気づくと魅那が俺の顔を覗きこんでた。ああ、呼ばれてたのか? さっきの店で、ぷちかの剣も揃えることしたんだ。それで、時間ももったいないし、俺だけ残ってぷちかに合う武器を選んでる間に、神魔には魅那とぷちかを連れて先に召喚獣屋に行ってもらってたんだ。


「なにボーっとしてんだい? あのさ、『ガーディアン』今切れてんだって。それで、あと2時間したら入荷するからって…どうする?待つ? それとも帰っちゃう?」


そん時、魅那の顔見て妙に納得したな…(笑)『ああ、だからか』…ってな?一人の時よりかなり神経が参ったんだよ…さっき…。お前が砕かれちまったらどうしようかって…そればっかり気になってた。


…怖かったんだよ…。


『アクシズを潰して統一するまでは本気になるなよ…?』

…って、冥の口癖、わかった気がするよ。でも冥、…悪いな?なんか今日、はっきりわかっちまったんだよ、自分の気持ちにさ…。はは…;大丈夫。お前との夢が俺の全てなんだ。あの誓い、あれより大事なモンは俺にはないからさ。ああ、絶対破らねーって。


「…ねえって!もう、聞いてんのかい?」

「え?…ああ、すまない(笑) お前ら入荷するまで時間つぶしてろ。せっかくここまで来たんだし、俺は診療所行って少し休んでるよ。いいだろ? お前らはプチロトにでも行って来るか? ハグメタ当たるかもよ?(笑)」


そう言って笑ったつもりだったんだが、魅那が、心配そうに俺のこと見てた。…はは…そんな顔すんな…参ったな;どうも散漫になっちまってるんだろうな、今。
戦ってもねーのにラキアに『脆くなった』って見透かされちまって。
ヤバイよな?実際。ホント、痛いとこ突かれちまった。ははは;とにかく、もう考えるのはヤメだ、ヤメ。しばらくは神魔と…そうだな、ヤマタイのカモネギ連れて鍛え直すとするか(笑) あいつ、ホント弱っちそーだしな?ははは。


「大丈夫かい?もう帰ってもいいんだよ?また明日に尚冴とショッピングモールに来ることになってるからさ、その時アタシが取りに来るし…」


え?…ああ、尚冴…尚冴ね…。思い出した。そういや魅那に聞きたかったことあったんだっけ…。
『なんで尚冴のウワサのことを言われて「俺に」怒るのか?』って微妙なとこ…。それを今日ちゃんと確認しておきたかったんだよな?そういえば…。ちょっとずるいと思ったけど。


「いや、いいよ。別に考えごとしてただけで何ともないからさ。今日全部揃えちまおう。」

…それから…ありがとな?心配してくれて…。


「ところでな、今日ここに来る前に、お前さ、国際会議場のテラスでジェラールとアキラと仲よさそうに話てただろ?」

「ああ。それがなんだい?」

「ったく人のこと失礼だなんとか言ってお前の方がよっぽど失礼だろ? ハゲそうだとか、ヤバそうだとか(笑) …ってか、俺ってヤバそうに見えるのか?」

「ゴメンゴメン、一番それっぽかったからついね。でもまだ大丈夫だと思うよ? あはは。」

「なんだ一番って…あはは、じゃねーよ;」


よかった。
…さっきあんなことがあったからずっと気になってたんだよ。でも、話しながら笑ってる魅那を見て、やっとホッとした。
うん、そうやって笑ってた方が絶対いいって。
ムッスリしてる時も可愛くていいけどな…。

笑ってる顔を見てると、この間の通信のことも今なら自然に聞けそうな…そんな気がしたんだよ。


「前はすまなかったな。怒らせちまって。あれ読んで聞きたいことがあってさ、すぐ通信したかったんだけど…送りそびれてたんだ。…直接聞こうと思ってな…(笑)」


顔を上げるとこっちを見ていた魅那の目と視線が合ったよ。
魅那達を連れてる時にラキアと会ったもんで、嫌な感じで疲れてたし、多分ちゃんと笑う余裕もなかったんだろうな…。自分では普通にしてたつもりだったんだけど、魅那はまだ少し心配そうに…でも、俺の目をまっすぐ見て話しを聞こうとしてくれてたよ。


「あのな、あの通信に書いてた『腹立ったのは別のこと』っての…教えてくれないか? 色々考えたけど他に言ったことって、尚冴のことしか思い浮かばないんだよ。尚冴のこと隠してたんなら無神経だったよ。悪かったな…(笑)」

「違う、尚冴とはなんでもないよ。アイツは弟みたいなもんだし、いきなりそんな事言われたら腹立つだろ? 」

魅那は居心地悪そうに答えてた。


「ははは。でもな、条約会議の時、お前が尚冴とニコニコしながら腕組んでたって聞いたんだよ。付き合ってるって普通思うだろ?それに明日も会う約束してるみたいだし…。」

「な…なんだい、それは?確かにあの時は話も弾んで楽しかったけど、腕なんか組んでないよっ 。それに、明日はアタシが壊した尚冴のメガネを買いに行くだけだってば。」

「…そうだったのか?」

「そうだよ、だいたいその話だって本人から聞いたわけじゃないだろ?それを信じたのが腹立つって言うんだよ。」


『…え?』

…一瞬耳を疑ったけどな。そうか。なんだ…信じたのが腹立つって、そういう意味で俺に腹立ててたのか…。そうだったんだ…。


「本人からって…お前に聞けるか? 尚冴だってよく知ねーし…っていうか、お前も結構モテるんだな?ははは。」

「何で…聞けばよかったじゃないか…。モテてなんかないしさ。」

「でも、ジェラールが言ってたように俺も20歳ぐらいになったらお前もいい女になるんだろうなーって思うよ。 色々心配しなくてもな…(笑)」

「な…何いってんのさ。2年くらいじゃたいして変わんないよ;というか、いろいろって何?」


魅那は少し照れてたっけ…。



「色々って…色々な…(笑)」

本音を言っちまったら零式くらいそうだから、今はまだやめとくよ…。





それから俺は店員に武具の金を払って魅那と店を出た。少し話してたから時間も経っちまったからな。早く召喚獣屋に行かないと神魔達が待ってると思って、


「みんな待ってると思うし、召喚獣屋まで一緒についてくよ。ほら、少し走ってくぞ?」

って、自然に魅那の手を掴んでた。細くて少し冷んやりしてたっけ…。
少し戸惑っていた魅那をそのままぐいっと引っ張って走り出そうとした時、


「ボクも、手、つなぎたいですし。」

「なんだよ、何やってんだよ2人で!手なんかつないでさ!」


そう突然声かけられたんで驚いたよ。
前を見ると、ぷちかと神魔が5メートルもしないとこで腕組みして無愛想な顔で仁王立ちしてるじゃねーか;
あせったよ; 手、だけでよかった;手だけで;


「遅いからこっちまで来たんだけどさー、魅那姐、推名に変なことされてたんじゃない?大丈夫かっ!?」

「何もしてねーって! 何にも!! 手をつないでたんだって…偶然だしな」


なんかできるワケないだろ?コイツに;
神魔のヤツ…わざとヤな感じでオオゲサに言ってんのがミエミエなんだよ。後で軽くシメてやるから覚悟しとけ;
あわてて手を離そうとした時に、ぷちかが俺と魅那のつないでた手の間に入ってきたんで、丁度仲良く3人で手をつなぐかたちになっちまった(笑)

ま、いいさ。こういうのも悪くないよな?こういうのも…。ははは。



「お前達はプチロトにでも行って時間潰してろ。俺は昨日少し遅かったから診療所で休んでたいんだ。悪いけど時間が来たら後でまた寄ってくれ。じゃ、途中まで一緒に行くか。」


そう言って、歩こうとした時、ぷちかより少しちびっこいガキがぷちかに近寄って来て、何か喋り出したんだよ。


「こ…子供は苦手ですし…」

…って、なんだ?それ?…ぷちか、お前だってまだ4歳の立派なチビッコだろ? ははは。変わってんな、コイツも。
…でも参ったな。親、どこにいんだよ? 親は。俺も子供ってのには慣れてねーからな。どうすりゃいいんだよ; 慌てて周りを見渡してたんだけど、子供捜してそうな親はいなかった。
弱ったな…と思って子供の方を見ると、魅那がしゃがみこんでぷちかと一緒に相手しながらニコニコ話してたんだよ。…いい感じだった。コイツといる時、安心するっていうか、ホッとするっていうか…そうだな、俺は魅那にずっとこういう安らぎを感じてたよな…。

微笑ましくなって、ずっと眺めてると、


「すいませーん!」
と、向かいの通路からその子の母親らしき人が駆けてきたんだよ。

「少し目を離した隙に…どうも有難うございました、ほら、まひるちゃんもお礼言って、はい、゙ありがとう゛」

母親が促すとその『まひるちゃん』てのが、

「ありがとぉーなー」

と、少しアクシズなまりでぺこりとかわいくお辞儀して、向うにいるロシア風の服を着た父親らしき人の元へ走ってった。ロ、ロシア風の服か…。


「……あ、暑そうだな…;」
と、ポツリともらしたら、魅那も同じことを思ってたのか、
「あ、ああ。暑そうだね;」
と、つぶやいた魅那と目があって、一緒に少し笑っちまったよ。


「どうもありがとうございました。今日はご家族でおでかけですか? いいですね。では…」

にっこり笑いながらそう言って、ペコリとお辞儀をしてから、向うに走ってった。

「え? 家族って…ああ、お気をつけて……」

向う側に渡ってからまたこちらにくるりと向き、ぷちかに軽く手を振っていたその女性の傍に、さっきのちびっこいのと別の子供がじゃれながら駆けよって来て、一緒にこちらに向かって元気に手を振ってくれていた。



「全然ご家族じゃないですし…」


ブスーっとして面倒くさそうに手を振りながら、そうつぶやいてるぷちかの手を握り直して、

「いいからって(笑) じゃ、ま、行くか!」

…って歩きだしたんだ。
そしたら魅那もぷちかのもう片方の手とって、いつの間にかまた3人一緒に並んで歩いてた。



「なー、早く行こうって!プチロト、今日こそハグメタ当てるぞー!」


神魔が子供みたいにやたら張り切って前を歩いる姿を見てぷちかが、

「なんか、神魔さんやたら子供ですし。」

はは、それ…言えてるよな?
こういうの…悪くないよな…。こういうのもさ……。


一緒に並んで歩いてた魅那の楽しそうなその横顔を盗み見ながら、俺はそう思ったよ。




[19] ショッピングモールにて...そして


点野みな+沙菜+リサリサ+シナモン 2004/3/3



- ショッピングモールにて - [本日の日記/魅那][文/点野みなさん]



まだ書くのかって?色々あったって言ったろ?むしろこっからが本題だよ。


えーと…そう、アクシズの2人が行った後に神魔とぷちかとアタシの3人で召喚獣屋に行く事になったんだ。椎名はアタシらが召喚獣買いに行ってる間にぷちかの武器を選ぶって言って、武具屋に残った。
で、さっそく召喚獣屋に行って『ガーディアン』をもらおうと思ったら、運悪く品切れだったんだよね。
出直そうかと思ったら店員が、後2時間待てば入荷するって言うんだ。でも2時間って微妙な時間だろ?待つか帰るか決める為に、とりあえずアタシが椎名に聞きに行く事にしたんだ。


武具屋で椎名を見つけた時、アイツは武器を手にとって怖い顔で睨んでたよ。
ちょっと呼びかけてみたんだけど全然気づかないんで、仕方なく今度は少し大きめの声で呼んでみた。
そうしたら椎名はちょっと驚いたような顔して、やっとこっちを見たよ。

たぶん考え事でもしてたんだね…顔色があんまり良くないみたいだ。
アタシは手短に召喚獣屋のことを話したけど、椎名は聞いてるのか聞いてないのかよくわかんない顔をしてた。


「ああ、すまない。お前ら入荷するまで時間つぶしてろ。せっかくここまで来たんだし、俺は診療所行って少し休んでるよ。いいだろ? お前らはプチロトにでも行って来るか? ハグメタ当たるかもよ?」


そう言って椎名は笑ったけど、その顔は本当に疲れてるみたいで…アタシはちょっと心配になってきた。

椎名っていつも夜遅いみたいなんだよね。本当は休日なんかないんじゃないかって思うくらいだよ。
もしかすると、今日だって無理してるのかもって思ったんだ。
だから、明日アタシがショッピングモールに来る用事があるから、今日は帰らないかって言ったんだよ。でも椎名はやっぱり今日済ませようって…。もう、せっかく心配してやってるのにさ。

しかも突然、ここに来る前の国際会議場での話とかはじめるんだよ。なんなのって思ったよ。
そう、あの妙に盛り上がった育毛剤の話ね。「オレってヤバそうに見えるのか...?」とか言って、椎名がちょっと情けない顔するもんだから、思わず笑っちゃったよ。だって、あの椎名が…髪の毛の心配する?

ところがさ、ようやく和んだ雰囲気になったってのに、今椎名の奴今度はまた尚冴とアタシの噂の話するんだよ。正確には前に出した通信の話だけど…。
参ったよね。もうとっくにないものになったと思ってたのに…。あぁ、もちろん正直に話したよ。尚冴とは本当に何もないしね。でも、なんだか居心地悪かった。椎名の視線が痛いって言うか…自分が何か変な事言ってるような気がして…。
だけど、腹立つんだから仕方ないだろ?他人の言った事を信じるなんて、なんか…すごく嫌だった。
直接聞いてくれれば、怒ったりしなかったのにさ。でも、とりあえず誤解は解けたみたいだし、まぁいいか…って思ったんだ。



それから、椎名が会計をおえて、ようやく店を出た。話をしてたせいで結構時間がたっちゃったみたいだ。


「みんな待ってると思うし、召喚獣屋まで一緒についてくよ。ほら、少し走ってくぞ...」


椎名がそう言って、それで…いきなり手をとられた。


―――なっ…何?なんで突然手を繋ぐんだ!?

ってあんまり驚いたんで、とっさに反応もできなくて、ただボーっと繋がれた手を見てたよ。
ガッシリしてて大きい手だったな…。それに、あったかい…。

なんか、変な感じだったよ。急に心臓がうるさくなって、顔も熱くなったみたいだ。その理由がわかんなくて、頭の中はパニック寸前だったね。でも、店を出てすぐの所にぷちかと神魔がいて、実際手を繋いでたのはほんのちょっとの間だったんだ。神魔がこっちに走りよってきて「大丈夫か?」とかなんとか言ってたけど…アタシは平静を装うのに精一杯で、何も言えなかったよ。

ふと気づいたらいつの間にか、ぷちかを真中に3人で手を繋ぐカッコになってた。そうそう、それで通りがかりの親子に家族だと思われたんだよね。アタシは4才の息子がいるように見えるのか?!って、ちょっとショックだったんだけど…でも、椎名が楽しそうだったし、何も言わないことにしたよ。お陰でちょっと落ち着いたしね。

でも本当に今日のアタシは変だった。


椎名が手を離したのが、残念だって思うなんてさ…。



椎名が診療所で休んでる間に、アタシ達はプチロトをして時間を潰してた。
アタシはいっそ笑えるくらい当たらなかったよ;さすがあの親父の血を引いてるよね…。神魔も頑張ってたけどさすがにハグメタは無理だったみたいだし。あ、ぷちかは結構当たってたね。まったく羨ましいよ。

で、なんだかんだ言って遊んでるうちに、いい時間になったんで予定通りアタシ達は召喚獣屋に行ったんだ。それで入荷したガーディアンを受け取って、椎名が寝てるはずの診療所に向かったんだ。


診療所に向かう間に、アタシは去年の誕生日のことを思い出してたよ。あの時、待ち合わせ場所で待ってた椎名は事もあろうに寝てたんだよね、ぐっすりと。自分から誘っておいて失礼な奴!って思ったんだけど…前の日に遅くまで仕事してたの、アタシ知ってたんだよね。だから起こさないで待つことにしたんだ。もし椎名がまだ寝てたら、寝顔見るの久しぶりだな、とか…考えてたんだよね。
でもやっぱり、あの時に椎名の提案退けて無理にでも帰ってればよかったよ。

そうしたら、あんなことにはならなかったのに…。



診療所に入った途端、目にした光景にアタシ達は思わず固まったよ。
ベッドの上に身体を起こした椎名が、女の子にキスしてたんだ。

何が起こってるのか理解できるまで、ちょっと時間かかったよ。
そのうち女の子の方が、固まってるアタシ達の横をすり抜けて部屋から走り出ていった。

なんだか驚いた顔してたあの子…あれは、アリス…?
なんでアリスがここにいたのかはわからなかったけど、でもこの際それは関係ないよね。


“アリスと椎名がラブラブなんだって”


あれは、本当だったの?ただのデマならいいって思ってたのに…。前はあんなこと言ったけど、本人から…椎名から聞くまでは信じないつもりだったんだよ?
でも、今見た出来事は疑いようもない事実で…。


神魔が隣で何か言ってたけど、言葉として耳に入ってこなかった。頭の中が真っ白になったって感じ。
いつの間にかうつむけていた顔を上げたら、椎名と目が合った。

その瞬間に何かがキレたみたいな感じがして、それで思わず言ってしまった。


「最悪だよ!」


って…。それから、そのままぷちかの手を取って診療所を出たよ。
なんだか頭もクラクラするし、心臓の音が嫌な感じにうるさくて、痛いくらいだった。

アタシ、さっきどんな顔してた――…?

それもわからなかったし…、なんか…腹が立つような、悲しいような、とにかくすごい苦しくなった。


本当に最悪だよ、あんなシーンに出くわすなんて。自分のタイミング悪さを呪いたくなったね。
ただひたすら、帰り道を歩いてると、ぷちかがぐいぐい、と繋いでる手を引っ張ってきた。

あぁ、しまった…歩調をあわせてやるのもすっかり忘れてたよ。しかも勝手に連れてきちゃったし…。ようやく立ち止まると、ぷちかがちょっと心配そうにアタシを見た。

ねぇ…そんなに心配させるような顔してた…?

繋いだぷちかの手はあったかかったけど、小さくて…当然だけど、椎名とは全然違うんだなって思った。



本当に最悪…。こんな時に自分の気持ちに気づくなんてね…。


ぷちかに謝ってからすぐに屋敷に帰った。とにかく早く帰って休みたい気分だったんだ。
できれば、この事は誰にも悟られずに済ませたかった。だけど、そういう時に限って人に会っちゃうんだよね。アタシは部屋の前でミリアとカインに出くわしてしまった。

マズイ、と思ったよ。だって、アタシはこの2人の前では嘘がつけないんだ…。


「お帰りなさい、魅那さん。お買い物ご苦労様でした」
「お帰り、姐さん。夕飯はもう食べたのか?」


って、2人が笑った。その顔を見て、アタシも緊張の糸が切れたみたいだった。
平気なふりをするつもりだったのに、気づいたら2人に抱きついて泣いてたよ。

これには2人ともかなり驚いたみたいで、ものすごい慌ててた。まぁ当然だよね。このアタシが泣いてんだからさ。
一先ず部屋に入って、アタシが落ち着くまで2人は待ってくれた。結局、アタシも隠さずに今日あった事を話したよ。その内容にも2人はやっぱり驚いたみたいだね。はは、でも可笑しいんだよ。カインは今にも泣きそうな顔するし、ミリアは珍しくちょっと怒ってたみたいだった。

うん…でも2人のお陰でなんだかスッキリしたよ。やっぱり一人にならなくてよかった…。
椎名のことも、アタシが好きだって言った訳でもないし、むこうも何か言ってきてた訳でもないし…結局はなんの問題もないんだよね、今回のことはさ。
アタシ一人が知らないふりして、また明日から普通に過ごせばいいんだよ。


…何さ、強がりくらい言ったっていいだろ;はぁ、わかってるよ…しばらくは椎名と顔なんか合わせられないさ。

それにしても、自分の気持ちに気づいた途端に失恋って…本当にそんな漫画みたいなことがあるんだねぇ。
あーあ…どうすればいいんだい、明日から…。


そういえば、明日は尚冴と約束してたんだっけ…。
うわ、参ったね…目とか腫れてないといいけど…;アイツ、するどいから気をつけないとね。


はぁ…本っ当に、最悪






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