浙江省で新たな感染確認 １人死亡

4月3日 20時36分

上海など中国東部一帯で感染の確認が相次いでいる「Ｈ７Ｎ９型」の鳥インフルエンザについて、上海の隣の浙江省の当局は、新たに２人の感染が確認され、このうち１人が死亡したと発表し、これで中国での感染者は合わせて９人となりました。

中国国営の新華社通信が浙江省の衛生当局の発表として伝えたところによりますと、感染が確認されたのは、いずれも杭州市の３８歳の男性と６７歳の男性の２人です。
このうち３８歳の男性は、浙江省に隣接する江蘇省で調理師として働いていましたが、先月７日ごろに体調を崩し、その後、病院に入院して、先月２７日に死亡しました。
また、６７歳の男性は無職で、先月２５日から発熱やせきなどの症状を訴えて入院したということです。
当局が詳しい検査をした結果、２人は３日になって「Ｈ７Ｎ９型」の鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認されたということです。
「Ｈ７Ｎ９型」の鳥インフルエンザウイルスは、これまで人への感染が確認されていませんでしたが、先月以来、上海で２人が死亡したほか、安徽省で１人、さらに江蘇省で４人の感染が確認されており、これで中国での感染者は合わせて９人、死者は３人となりました。
中国政府は、感染ルートやウイルスの毒性、それに人への感染力などについて分析を進めるとともに、国民や関係部門に対して感染の予防に努めるよう呼びかけています。