東北電力 浪江小高原発の建設中止決定3月28日 16時25分
福島県北部の沿岸部で建設が計画されていた「浪江・小高原子力発電所」について、東北電力は、原発事故によって地元の理解を得ることが難しくなったとして、建設を取りやめることを決めました。事故のあと、全国の原発で建設計画が中止されるのは、事故のあった福島第一原発の7号機と8号機を除くと初めてです。
東北電力の浪江・小高原発は、福島県浪江町から南相馬市小高区にかけての沿岸部に建設する計画で、昭和43年に発表されましたが、東京電力の原発事故を受けて、地元の議会から計画の撤回を求める決議が相次ぎ、建設の見通しが立たなくなっていました。
このため、東北電力は、地元の理解を得ることが難しくなったとして、建設を取りやめることを決め、28日午後、海輪誠社長が福島県の佐藤知事に伝えました。
海輪社長は「原発事故で多くの人が長期の避難を余儀なくされ、その心情を考えると、建設を進めるのは適切ではないと判断した」と述べました。
これに対し、佐藤知事は「県民の状況をかんがみると、中止は当然。建設予定地は復興につながるよう活用してほしい」と述べました。
おととしの事故のあと、全国の原発で建設計画が中止されるのは、事故のあった福島第一原発の7号機と8号機を除くと、初めてです。
今回の決定について、海輪社長は「福島県の特別な状況を考えたもので、原子力を利用するという会社としての考え方は変わらない。予定地は原子力以外の発電所などの要望があり、地域発展のための計画を立てたい」と話しました。
「今回は福島の固有事情」
東北電力の海輪誠社長は、浪江・小高原子力発電所の建設を取りやめることを決めたことについて、28日の記者会見で、「地元の現状や住民の心情を踏まえると、開発を進めていくことは極めて困難な状況だ。まだ一部の用地取得なども終わっておらず、運転の開始まで相当長い期間がかかる見込みで、このまま推進していくことは適切ではないと判断した」と述べました。
そのうえで、海輪社長は「今回の取りやめは福島県の固有の事情によるもので、原発が重要な電源として一定程度必要だという基本的な考え方には変更はない。これまでどおり、宮城県の女川原発や青森県の東通原発の安全確保に努めながら、運転の再開に向けて取り組みたい」と述べて、今回の判断は原発事故で大きな被害を受けた福島県の事情に配慮した判断だったと強調しました。
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