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へん平足の子が増加 屋外活動制限影響か3月28日 5時51分
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東京電力福島第一原発の事故のあと、屋外での活動を制限した福島市の保育園では、「へん平足」の子どもが事故の前より3倍以上増え、一時、この保育園に通う園児全体の40%を超えていたことが分かりました。
福島県内では、原発事故のあと、子どもたちの屋外での活動を制限する動きが相次ぎ、今も放射線の影響を心配して、外での遊びを控える保護者や保育園が少なくありません。
福島市の鳥川保育園は、敷地内の除染が完了したことから庭での遊びを再開しましたが、周辺の除染は終わっておらず、1日1時間以上行っていた散歩などをしていません。
この保育園が、事故から1年後の去年4月、3歳から5歳までの60人余りの園児の足を調べたところ、「へん平足」の子どもが事故の前より3倍以上増え、全体の43%を占めていたことが分かりました。
保育園では屋内での運動に力を入れてきましたが、今月の調査でもへん平足の園児の割合は32%と、抜本的な改善にはつながっていませんでした。
へん平足は病気ではありませんが、足の裏で衝撃を吸収しにくく、疲れやすくなると言われています。子どもの発達に詳しい山梨大学の中村和彦教授は、「外遊びができなかった空白の時間が発達に影響している。屋内の遊びでも運動量をさらに増やす工夫をしなければならない」と指摘しています。
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