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佐野で腕足動物化石発見 国内初の新種クーペリナ属 栃木

産経新聞 4月3日(水)7時55分配信

佐野で腕足動物化石発見 国内初の新種クーペリナ属 栃木

佐野市内で発見された新種のクーペリナ属の化石(写真:産経新聞)

 佐野市山菅町の石灰岩生産地で腕足動物の一種で、新種のクーペリナ属の化石が発見されたことが2日分かった。佐野市葛生化石館が発表した。同属の化石発見は国内初。約2億7千万年前の古生代ペルム紀の海洋生物で、当時、一帯は海に浮かぶ小島で、米テキサス西部に近い位置にあったことなどが分かった。

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 昨年夏、化石マニアの三宅幸雄氏(岐阜県)が同所の石灰岩を化学処理し、腕足動物の化石を発見、同館に持ち込んだ。

 同館は古生物研究の田沢純一新潟大名誉教授に調査を依頼し、新種と、既に米国などで発見されている種を確認。田沢氏、三宅氏と同館学芸員の奥村よほ子氏の連名で、1月の日本古生物学会で報告した。新種の英語名には3氏の名前を入れた。日本名は「クーペリナニッポニカ」。

 クーペリナ属の化石は約40年前、テキサス西部で発見。熱帯性の浅海に生息した海洋生物で、体長は約2ミリ。貝のように2枚の殻を持っていた。これまでに米国とベネズエラ、タイ南部でしか見つかっていない。

 奥村学芸員は「古生代、この地区一帯が海と関連が深かったことを補強する。今後、新種発見の可能性もある」と話している。同館は4月下旬から特別公開する予定。

最終更新:4月3日(水)18時27分

産経新聞

 

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