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千代田区 公園でのボール遊び解禁へ
3月28日 18時25分

千代田区 公園でのボール遊び解禁へ
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子どもの体力が低下しているなか、東京・千代田区は、これまで禁止していた公園でのボール遊びを週に1日解禁し、子どもたちに外での遊びを促すという、全国でも珍しい条例を制定しました。

都心にあって官公庁や企業のビルが建ち並ぶ、東京・千代田区では、広い公園が少なく、これまで公園でのキャッチボールやサッカーなどのボール遊びは、休憩している人の迷惑になるとして禁止されていました。
しかし、区内の小・中学生の体力調査の結果が、小学生の男子を除いて全国平均を下回るなど、子どもの体力の低下が課題となっていました。
文部科学省が、今年度、全国の小学5年生と中学2年生を対象に行った体力調査では、50メートル走やソフトボール投げなどの8種目の合計点を全国の平均と比較すると、千代田区は▽小学生の男子が54.29と、全国平均を0.22上回りましたが、▽小学生の女子は54.81で、0.04下回り、▽中学生の男子は40.16で、2.16下回り、▽中学生の女子は44.97で、3.75下回りました。
このため、千代田区は、神田地区と麹町地区にある公園で、週に1日、放課後の2時間、小学生以下と保護者に限ってボール遊びを解禁する条例案を区議会に提出し、28日の本会議で可決されました。
条例では、子どもたちに外での遊びを促すとしていて、こうした理念を条例にするのは全国でも珍しいということです。
東京23区内では、敷地が狭いことからボール遊びを禁止している公園が多く、千代田区子ども総務課の高橋誠一郎課長は「子どもたちが外遊びを通じてたくましく育つよう、この条例を通じて区の理念を区民に伝えたい」と話しています。
ボール遊びは5月の大型連休明けに解禁される予定で、千代田区は、今後、日にちや時間の延長などを検討するほか、ボール遊びができる公園を8か所に増やしたいとしています。

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