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「風疹のワクチンは2回の接種を」
4月2日 21時53分

「風疹のワクチンは2回の接種を」
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風疹が流行するなか、子どものころ予防接種を受けた人でも風疹に感染するケースが報告されています。
専門家は、ワクチンを1回しか接種していないと、時間の経過に伴って効果が弱まることがあるとして、妊娠を希望する女性は2回接種してほしいと呼びかけています。

都内に住む24歳の女性は、先月29日の夜、顔や首に発疹が出始め、翌朝には全身に広がりました。熱も出て、医療機関を受診したところ、風疹と診断されました。
女性は風疹が流行していることは知っていましたが、周りに風疹になった人がいなかったため、自分がかかるとは思っていなかったといいます。
母子手帳で自分が風疹の予防接種をしたことがあるかどうか確認したところ、6歳のときに風疹のワクチンを接種していたことが分かりました。
女性は「予防接種を1回すれば大丈夫だろうと思っていたので、まさか予防接種を打ったうえでかかるとは思わなかった。職場に妊娠している人がいて、うつしたら一生後悔するので、今は仕事を休むしかない」と話しています。
今の子どもたちは、風疹のワクチンの効果を高めるために1歳と小学校入学前の、合わせて2回接種することになっていますが、平成2年4月1日以前に生まれた23歳以上の人は、風疹の予防接種を制度として過去に1回しか受ける機会がありませんでした。
国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子室長は、「1回、ワクチンを打っただけでは長い時間を経て抗体が下がることがあるので、特に妊娠を考えている女性は2回目の接種を受けてより確実に免疫をつけてほしい」と話しています。

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