トップページニュース特設「ストップ風疹 ~赤ちゃんを守れ~」
ニュース特設
ことし全国の患者数は2000人を超え去年同時期の「20倍以上」です。ピークは例年春から夏で、さらに感染拡大が懸念されています。
風疹とはどんな病気か?解説はこちら
妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出るおそれがあります。
この年代の男性は風疹の予防接種を受けていない人が多く「感染源」となるおそれがあります。仕事など企業活動にも影響が懸念されます。
国内の風疹患者数の推移(累積)
国内のことしの風疹患者の数は2418人で、すでに去年1年間の患者数(2353人)を3か月足らずで上回っています。(4月2日現在)
風疹の予防接種を受けるには?
2種類ある風疹ワクチン
風疹のワクチンには、
・風疹だけを予防する「単独ワクチン」
・風疹と麻疹(はしか)の2つを予防する「混合ワクチン(MRワクチン)」
の2種類があります。
「単独」の方が「混合」より費用は安いものの生産量が少ないため、接種する人が増えると不足するおそれがあります。
「混合」は、費用は「単独」より高いものの今のところ在庫は十分とされています。成人には麻疹の抗体が少ない人も多いので、専門家は混合(MR)ワクチンの接種を勧めています。
接種を受ければすぐに大丈夫、というわけではありません。接種から抗体ができるまでには2、3週間かかるとされていますので、ご注意ください。
接種費用は?自治体の補助は?
風疹ワクチンの接種は、最寄りの内科や小児科で受けることができます。
ただし接種には保険が適用されないため、医療機関ごとに費用はまちまちです。
費用は「単独ワクチン」は4000〜8000円前後、「混合ワクチン」は7000〜1万2000円前後といわれていますが、地域や医療機関によって異なりますので事前にご確認ください。
市区町村によっては、接種費用の一部または全額を助成するところもあります。市区町村のホームページをご覧下さい。
電話で予約
医療機関にワクチンの在庫はない場合も多く、電話で予約が必要です。
内科と比べて小児科は、子どもの定期接種のためにMRワクチンを置いているところもあり、その日に受診できる場合もあります。「大人も小児科」と覚えておくと便利です。
ネットで病院を調べる
東京都の場合、「ひまわり」という、医療機関の検索サイトがあります。
(サイトはこちら。クリックするとNHKサイトを離れます)
使い方は、
1.トップページの「医療機関をさがす」の欄から「上記以外の項目でさがす」をクリック
2.「予防接種でさがす」をクリック
3.予防接種の項目から、「風疹」と「二種混合(麻疹+風疹)」のどちらか、または両方にチェックを入れて「次へ」をクリック
4.郵便番号か自治体から地域を絞り込み、「次へ」をクリックしていくと医療機関の一覧が表示されます。
接種にあたって
接種は必ず、医師と相談のうえで受けてください。
現在妊娠の可能性がある、または妊娠中の女性は接種できません。
また、ワクチン接種から2か月間は避妊が必要です。
風疹はどんな病気?
風疹とはどのような病気で、何がこわいのでしょうか。
主な症状は
主な症状は、発熱と、その翌日くらいに小さくて細かい赤い発しんが顔から出始め、全身に一気に広がります。また、耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れて、痛むこともあります。また目が充血したり関節痛を訴える人も多いということです。大人の患者の3割に、39度以上の高熱が出たという報告があります。
“子どもの病気”ではない・大人の重症例も
「風疹は子どもがかかる病気」だと思って油断してはいけません。
成人の風疹の多くは、1週間程度で症状が治まると言われていますが、中には風疹のウイルスによって脳に炎症が起きる「脳炎」と診断されたケースもあります。重症に至らないまでも、40度近い高熱が数日間続いたり、血小板が減少して入院するケースもあります。1週間ほど仕事ができなくなることが多いため、仕事や生活にも支障が出てしまいます。
発疹がでる前から感染力
風疹は、患者の咳や会話で飛び散る飛まつを介してうつります。患者は発疹が出る前後1週間ほど風疹ウイルスを出しているということです。
また風疹の免疫がない人の中に患者が1人いた場合、何人の人にうつすかを示す指標では、インフルエンザは1〜3人であるのに対し、風疹は5人〜7人と言われています。
妊娠中は特に注意!
妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんが目や耳、心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」で生まれる可能性があります。その確率は妊娠初期に感染するほど高く、妊娠1か月では50%以上、2か月で35%、3か月で18%、4か月で8%というデータがあります。妊娠していることに本人や周囲が気づかず、「無警戒」な時期に感染してしまうおそれもあるのです。
最近の報告では、身近に風疹にかかった人がいないのに感染する妊婦が相次いでいます。生まれてくる赤ちゃんを守るためには、多くの人が風疹にかからないように予防することが重要です。
風疹大流行 母子感染を防げ
(3月1日放送)
“1回かかったから大丈夫”の誤解
風疹に関するご質問やご意見で多く寄せられるのが、「自分は子どものころに風疹にかかった、またはワクチンの予防接種を受けた記憶があるので大丈夫」というものです。
ほんとうに大丈夫なのか。
まず予防接種については、一回の予防接種では、ウイルスに感染するのを防ぐ「抗体」が体の中で十分作られないケースが、専門家によりますと5%弱あるということです。割合は少ないものの、確実ではないということです。
また、過去に一度予防接種を受けたことがあっても時間の経過にともなって「抗体」が減少することがあり、感染する可能性があるということです。
このため今の子どもたちは2回接種を受けてワクチンの効果を高めていますが、平成2年4月1日以前に生まれた人は、子どものころに1回しか接種の機会がありませんでした。今、23歳以上の方です。
専門家は「妊娠を希望している女性は特に2回目を受けてほしい」と呼びかけています。
一度風疹にかかった人は、多くの場合、生涯風疹にかかることはないといわれています。ただ、子どものころ風疹にかかった記憶があるという方の中には、実際には「はしか」や「リンゴ病」など別の病気だったのを本人や親が勘違いしているケースも少なくありません。
ある専門家が風疹にかかったことがあると答えた人の血液検査をしたところ、約半数が実際には風疹ではなかった、という調査結果があります。以前は医師が症状だけで風疹と診断するケースもあったため、診断が間違っていたこともあり得るのです。
「昔1回かかったから、接種を受けたから大丈夫」という「思い込み」にはご注意ください。
なぜ20代〜40代男性に多いのか
ことしに入って国内の感染者は2000人を超え、去年同時期の20倍以上と過去最悪のペースで感染が広がっています。
患者の8割近くが男性で、その大半が20代から40代です。
なぜこの年代の男性に風疹患者が多いかというと、子どものころ、予防接種の対象ではなかったり、対象であっても受けていなかったりして、抗体がない人が多いためです。
まず昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性は特に注意してください。中学生のときに学校で集団接種が行われていましたが、対象は女子だけでした。
昭和54年4月2日から昭和62年10月1日生まれの人は男女とも要注意です。この時期は男女ともに中学生のときに風疹のワクチンを接種することになりましたが、学校での集団接種ではなく個別に医療機関に出向いて受けることになったため、この期間は男女ともに接種率が激減したのです。
昭和62年10月2日から平成2年4月1日生まれの人は、男女とも要確認です。男女ともに幼児期に接種する機会があり、接種率は比較的高かったものの、受けていない人や1回の接種だけでは抗体が不十分な人もいて、こうした20代から40代の間で今感染が広がっているとみられています。
現在は、ワクチンの効果を高めるため、1歳と小学校入学前の2回、ワクチンを接種することになっています。また2回目の接種を受けていなかった世代を対象に、平成25年3月末までの5年間は中学1年生と高校3年生相当年令の人が無料で接種できるようになっていましたが、特に高校生の接種率が低く、今後も抗体が不十分な人が減らずに、風疹の流行が繰り返されると懸念されています。
風疹についてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンク先の情報をお読みください。
(いずれもNHKのサイトを離れます)
「風疹」ニュース記事
【4月】
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【3月】
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