安愚楽牧場:出資者26人、出資法違反容疑で社長ら告発
毎日新聞 2013年04月02日 19時45分
「和牛オーナー」制度で出資金を集めた「安愚楽牧場」(栃木県)の経営破綻問題で、兵庫県内などの出資者26人が2日、三ケ尻久美子社長と元役員ら計3人と同社について、出資法違反容疑の告発状を兵庫県警に提出した。
告発状では、同社は98年3月〜11年7月、繁殖牛のオーナーになれば子牛の売却利益を配当金として支払い、当初の購入代金で繁殖牛を買い戻すなどと出資をもちかけ、26人から計4億4130万円を預かった、としている。
神戸市内で記者会見した県被害対策弁護団によると、26人は、兵庫県24人の他、大阪府と岡山県各1人で、出資額は200万〜5200万円。被害弁済はないという。弁護団は「事件の風化を防ぎ、実態把握に近づくため告発した」と話した。
出資した会員は全国に約7万人いるとされ、大阪や千葉など6府県警に詐欺容疑で告訴するなどしている。【椋田佳代】