セコム、長嶋さん国民栄誉賞に宣言！ドーム看板は永久に不滅です

東京ドーム右中間にある長嶋さんをイメージキャラクターとしたセコムの広告看板

　プロ野球・巨人の長嶋茂雄終身名誉監督（７７）、巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜さん（３８）への国民栄誉賞授与方針の発表から一夜明けた２日、長嶋さんをイメージキャラクターとして起用する警備会社大手のセコムは、ミスターとの終身契約を宣言。かつて松井さんも直撃弾を放った東京ドームの長嶋さんの看板は、永久不滅のシンボルとなりそうだ。

　いつまでも右中間スタンドの上でほほ笑み、フィールドを見守る。我らがミスター看板は永久に不滅です―。

　電撃発表の余韻も冷めやらぬ中、セコムは「この度は本当におめでとうございます。今後もますますお元気でご活躍をいただき、勇気と希望をいただければと思っております」とのコメントで祝福。長嶋さんとの契約についても「終える理由など何もありませんから、ぜひ今後もずっとお世話になりたい、ということしか考えておりません」と明言。現在数年ごとに更新している契約を“終身”とする意向を明かした。

　「セコム、してますか？」とのコピーで一躍有名になった両者の関係は、長嶋さんが現役選手だった１９７１年までさかのぼる。当時はまだ「日本警備保障」という社名だったセコムは、長嶋内野手を法人警備のイメージキャラクターとして起用。テレビＣＭのコピーは「鉄壁の守り」。警備と野球の守備をかけ、ミスターがホットコーナーでゴロに飛びつく映像を用い、話題となった。

　最初の契約は２年間で終了したが、ホームセキュリティー事業が本格化した９０年に再び起用。その後、２度目の監督就任から勇退までの期間を含め、契約は現在まで途切れていない。公式ホームページに掲載されている「月刊長嶋茂雄」と題する貴重なインタビュー記事も毎月更新している。

　東京ドームの右中間スタンド後方の看板は９４年に初登場、３年に１度のペースでリニューアルを施している。１４０メートルの飛距離を要する「ミスター直撃弾」は過去１４回記録されており、栄誉賞同時受賞の松井さんも９８年６月１２日のヤクルト戦で石井一久投手（現西武）から特大の一発を放ち、賞金１００万円を手にしている。

　２００７年５月１９日にオリックスのローズ外野手がロッテ戦で放って以来、長嶋さん直撃弾は６年間出ていない。コーポレート広報部の安田稔部長は「しばらく出ていないので、ぜひ今年はジャイアンツの打者に打ってほしいと思っています」と期待を寄せていた。

（2013年4月3日06時05分スポーツ報知）