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国立感染症研究所の2日の発表によると、年初からの全国の風疹患者数が3月24日までで累計2418人となり、過去5年で最も多かった昨年1年間の患者数を上回った。昨年は2353人だった。
県健康危機管理課によると、県内の同日までの累計は17人で、過去5年で最多だった2008年(7人)の2・4倍に達している。昨年は5人だった。
全国の新規患者数はここ数週間、毎週300人前後と高い水準が続いている。妊娠初期の女性が風疹に感染すると赤ちゃんに心臓疾患や難聴といった「先天性風疹症候群(CRS)」が起こる恐れがあるため、専門家は注意喚起している。
風疹患者は感染症法に基づき、すべての患者が報告される。3月18~24日の1週間で新たに報告された患者数は292人。都道府県別では東京(93人)、神奈川(50人)、大阪(30人)、兵庫(23人)、千葉(22人)の順に多かった。熊本は4人。
関東、関西以外でも鹿児島(11人)、静岡(7人)、富山(3人)など、各地で患者の報告があった。
今年の流行では、20~40代の男性と20代の女性に患者が多い傾向がある。厚生労働省の担当者は「これまでにワクチンなどでの免疫獲得の機会が少なかった世代に感染が広がっているようだ」と分析、ワクチン未接種者に接種の検討を呼び掛けている。
(熊本日日新聞 2013年4月3日朝刊掲載)
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