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電気料金値上げで野菜工場休業 京都4月1日 13時20分
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関西電力の企業向けの電気料金の値上げで、工場の運営が難しくなったとして、京都府南丹市の野菜工場が1日から休業しました。
休業したのは、京都府南丹市にある「園部町野菜工場」で、レタスやサラダ菜を季節や天候に関係なく生産し、年間25トンを出荷してきました。
工場では、野菜を育てるため、「ナトリウムランプ」と呼ばれる照明器具を使って、一日10時間以上野菜に光を当てる必要があり、昨年度の電気代は年間でおよそ900万円かかりました。ところが、関西電力から今回の値上げで、今年度の電気代の見込みが1090万円余りと、昨年度より2割以上高くなるという試算が示されました。
工場を所有する園部町農業公社では、野菜工場の節電は難しく、値上げ分を価格に転嫁できないことなどから、黒字を確保して運営を続けるのは難しいと判断し、休業を決めました。従業員6人は、全員解雇されたということです。
工場の責任者で、園部町農業公社の佐々谷吉美事務局長は「やっと軌道に乗ってきた工場を休業させ、顔なじみの従業員に辞めてもらうというのは本当に寂しいことで、苦渋の決断だ。国や関西電力には消費者が少しでも安く電気を使えるようにしてほしい」と話していました。
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