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【スポーツ】浦和学院 初V王手 高田 史上2人目3戦連発2013年4月3日 8時3分
◇センパツ高校野球<第12日>準決勝が行われ、浦和学院(埼玉)が初の決勝進出を決めた。4番の高田涼太内野手(3年)が大会史上2人目の3試合連続本塁打を放ち逆転。投打がかみ合って5−1で敦賀気比(福井)に快勝した。済美(愛媛)は3−2で高知に競り勝ち、優勝した2004年以来2度目となる決勝にコマを進めた。埼玉県勢の決勝進出は08年に準優勝した聖望学園以来5年ぶり。浦和学院は3日の決勝で、1968年の大宮工以来45年ぶりの県勢優勝を目指す。 主砲のバットからはじかれた白球は、左中間フェンスギリギリに飛んだ。「越えてくれ」と祈りながら全力で走っていた浦和学院の4番・高田涼太内野手(3年)は、どっと沸いた歓声でスタンドインしたことを知った。 表に1点先制されて迎えた1回裏2死一塁。「たまたま入っただけ。本塁打は意識していない。その後ヒットが出なかったことを反省しないと」と、お立ち台でニコリともしなかったが、値千金の逆転2ランが間違いなくチームを波に乗せた。 投げては2年生エース・小島が1失点完投。打線は3回戦以降3試合連続2桁安打と投打がかみ合い快勝。春夏通算20度目の甲子園で、初の決勝にコマを進めた。森士(おさむ)監督(48)は「いやぁ、できすぎです。そのひと言。先制された直後、本塁打という形で取り返せたのが大きかった」と主砲の一発を喜んだ。 甲子園の歴史に「高田」の名も刻んだ。3回戦の山形中央戦ではダメ押しソロ。準々決勝・北照戦では先制2ラン。そしてこの日の決勝2ランと、1大会個人3本塁打は、PL学園・清原和博、星稜・松井秀喜らに並ぶ史上9人目のタイ記録。3試合連続となると2001年の東福岡・下野輝章以来史上2人目だ。 決勝戦が残っており、清原・松井超えとなる新記録・4発目への挑戦権を手にしているが、高田自身は「4番といっても長打を打つつもりはない。それよりバントや死球ででもつなぐ打撃をして、チームが日本一になることしか考えていない」と、あくまでもフォア・ザ・チームに徹する。 中学のころから「筋トレなど体を鍛えることが趣味」。高校では冬場、1キロの竹バットで毎日2000スイングを振り込み、フルスイングの力をつけた。森監督は「高田は一球にかける集中力が高い」と言うが、その源は『フルタの方程式』などの野球本だという。 今回の甲子園には『イチロー式集中力』を持参。「集中力は日常からつくると書いてあった」など自分を高めてきたことが、大舞台で花開いた。あと1戦。絶好調の主砲がチームを引っ張り、紫紺の大旗を持ち帰る。 (竹村和佳子) PR情報
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