「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」

日産GT-Rの水野氏が退職、緊急インタビューを敢行!

GT-Rをヒュンダイのクルマが超える日は来るか

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2013年4月3日(水)

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 みなさまごきげんよう。

 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 いやはや大変なことになりました。業界騒然でございます。
 なにが大変ってみなさま、バレてしまったのですよ、あの方のアレが…。

 学生時代から交際されていた同窓生の才媛とご結婚なさり、お子様も二人もうけられ、幸福な結婚生活を送っていらっしゃった(はず)のあの大先生が…。
 奥様と同じく同窓生であるカノジョの存在が思い切りバレてしまったのです。しかも15年もの長きに渡る親密交際。

 お前が言うなという話ですが…。いや本当に私が言うなですね。申し訳ありません。
 でも敢えて申し上げます。すごいなあ、長いですね15年。お疲れさまでございます。

 バレた原因というのがまた振るっておられて、まあ先生のリスク管理がユルいと言えばそれまでなのですが…と、この話はこれくらいにしておきますか。これ以上書くと、日経ビジネスオンラインの品位を疑われてしまいます。

 それにしましても奥様、催涙スプレーはイカンですよ。噴射するときは場所を選ばないと近所迷惑です。どこで買ったんですか、そんな危険な物を。

 さてさて、ヨタは大概にして(今回は本当にヨタ話でした)、本編へと参りましょう。
 こちらもまたケタ違いに業界騒然(まったく別の業界ですが)のお話です。

水野氏からの手紙

 水野さんが…なんとあのGT-Rの水野和敏さんが、3月31日付けで日産自動車を退職なさると言うのです。

マジ?闘将水野さんが日産を退職。(写真手前右。ニュルブルクリンクにて)

 まずは水野さんから頂いたメールをご覧いただきましょう。
 もちろんここで公開することは、水野さんから許可を頂いています(改行は編集部)。

拝啓

 日頃より色々な場に於いて心温まるご支援を頂きありがとうございます。これまでやってこられたのも皆様方の支えがあればこそと感謝致しております。

 本日、私事で誠に恐縮ではございますがご連絡致したい件がありこのメールを送らせて頂きます。

 この度3月31日を持ちまして日産自動車(株)を離れる事となりました。

 日産自動車では「サニーやブルーバードのFF化」「P10プリメーラ、R32スカイラインの新パッケージ提案」そして「89年からのグループCスポーツプロトタイプや95年のGTレース活動」、「2000年からのFMパッケージを提案したV35スカイラインやZ33、FX35」そして現在まで取り組んできた「PMパッケージ提案のR35GT-R」等是まで開発や企画そしてレース、販売等の様々な業務に携わって参りました。中でも2004年から担当したR35GT-Rはとりわけ私にとって特別な意味を込めたプロジェクトでした。

 「日本の文化、日本人の心の力と能力に立ち返り、本質を貫いた車創りとおもてなしを持ってすれば従来と比較し驚くほど少ない資源(人・物・金・時間)で夢物語と言われていた1000万円超のスーパーカーカテゴリーで世界トップブランドの仲間入りを超短期間で成し遂げられる事の証明」「安価で効率の良い商品作りだけで無く、合わせて日本という価値あるナショナリティーブランドを創るのがグローバル戦略の重要な中核で急務」「単に車という物だけを売るので無くお客様の感動を創造する為、開発そのもの、チームという人やプロセスというステージも商品とし、その為にイヤーモデル制を構築する」そんな思いと挑戦を込めたプロジェクトでもありました。

 然しながら日頃の発表会等の会話の中でも「R35GT-Rの進化は既に私の中には出来ているし、次期型で完成させなければならない確固としたブランド創造の為にR35進化の役割は有る」等と申し上げておきながらこの様な話を突然ご連絡するのは私個人として誠に心苦しく皆様のお許しを願う次第です。


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フェルディナント・ヤマグチ

フェルディナント・ヤマグチです。皆様と同じようにビジネスの最前線で仕事をする傍ら、アチコチの雑誌で連載を持っています。つまりクルマ業界に接してはいますが、本業ではない。首まで浸かっていない故、かえってギョーカイのシガラミや仕来りを超越して、好き勝手なことを書き倒すことが出来る微妙且つナイスなポジションに立っています。もちろん皆様と同じように昔からクルマが大好きで、学生時代はかなり無理をして懸命にクルマを購入したクチでして、一番最初に買ったのは、初代RX-7でした。最後は青山墓地の前で追突され大破してしまいましたが、あれは良いクルマでした。本業はかなり堅い会社で管理職を務めるリーマン稼業なものですから、顔出しNG&ペンネームで失礼いたします。や、そう警戒なさらないで下さい。決して怪しい者ではございませんので。

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