木彫りの仏像を購入額以上で買い取ると持ちかけて１１０３万円をだまし取ったとして、山口県警周南署は２日、住所不定、アルバイト、沖田勇士容疑者（２２）を詐欺の疑いで逮捕した。同様の手口による被害額は計約１５００万円に上る。

　逮捕容疑は、沖田容疑者は同県宇部市の８０代の男性に１２年１１月、仏像販売のパンフレットを郵送し、骨董（こっとう）品の買い取り会社を名乗って電話。「買ってくれればうちで高価に買い取り、他の人に売る」と持ちかけ、１２月２６日までに４回、男性宅を訪れ、仏像７体の代金１１０３万円をだまし取った、としている。

　同署によると、仏像の価格は１体１万〜３万円程度だった。沖田容疑者は容疑を否認している。【蒲原明佳】