ＥＸＩＬＥ　ＨＩＲＯ　パフォーマー引退

　１４人組ダンス＆ボーカルグループ「ＥＸＩＬＥ」のリーダー、ＨＩＲＯ（４３）が、年内いっぱいで同グループのパフォーマーを引退する。２日、自身が社長を務める芸能事務所「ＬＤＨ」を通じて発表した。来年以降もグループに所属し、リーダーを続けるが、パフォーマンスには参加せずプロデュース業に専念するとともに、「三代目　Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓ（ＪＳＢ）」や「ＧＥＮＥＲＡＴＩＯＮＳ」「Ｅ−ｇｉｒｌｓ」ら後輩グループの育成にあたる。

　「僕にとって人生そのものであり、僕自身も大ファンであるＥＸＩＬＥが、これからもずっと輝き続けていくという夢をかなえるために、２０１４年から、僕自身が持っているエネルギーと情熱のすべてを『ＥＸＩＬＥの新たな創造』という挑戦に向けて注いでいく所存です」

　１９８９年に芸能界入りして２４年。ＨＩＲＯは自身のパフォーマー引退とともに、新たなステージの幕開けを宣言した。

　志半ばで「ＺＯＯ」としての活動を終えたＨＩＲＯは９９年に前身グループ「Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓ」として始動。０１年に「ＥＸＩＬＥ」に改名した。０２年、資本金３００万円を初期メンバー６人で出資し、「エグザイルエンタテイメント有限会社（現ＬＤＨ）」を立ち上げた。

　ＥＸＩＬＥのＤＮＡを受け継ぐ後輩グループや役者、モデルらを次々と輩出。仲間に支えられながら「夢をかなえるために、試練から逃げることなく全力でやり続けることの大切さ」を学んだ。

　０９年３月、ＥＸＩＬＥが７人から１４人体制となった際、ＨＩＲＯはメンバーに「ＥＸＩＬＥが未来永劫（えいごう）続くグループにするため、オレも引き際を考えている」と初めて打ち明けた。

　そんな中、昨年は男性アーティスト史上初の１０年連続アルバム首位を獲得。後輩グループの「三代目ＪＳＢ」もＮＨＫ紅白歌合戦に初出場を果たした。母体が大きくなり、Ｅ−ｇｉｒｌｓらも成長していることから、ＨＩＲＯは今年を引き際だと判断したようだ。

　今月１６日からスタートする「ＥＸＩＬＥ　ＰＲＩＤＥ」がパフォーマーとして最後の全国ツアーとなるが、関係者によると来年以降もＥＸＩＬＥ一族によるライブで、スペシャルユニットなどの形で登場する可能性はゼロではないという。

　ＨＩＲＯは「ＥＸＩＬＥの一族全員が夢を共有し、誇りと志を継承していき、若い世代の新しい血が加わることによって、僕らのエンターテインメントの可能性はふくらんでいくのだと…。それは必ず輝く未来につながり、皆様に喜ばれるＥＸＩＬＥであり続けることになると信じています」と新たな挑戦への決意をにじませた。