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国際
北朝鮮、開城団地への入境禁止 帰還だけ許可“最後の一線”封鎖か
2013.4.3 11:47
[北朝鮮]
【ソウル=加藤達也】韓国と北朝鮮の経済協力事業が行われている北朝鮮南部、開城(ケソン)工業団地について、北朝鮮側は3日午前、韓国側関係者の団地への立ち入り(入境)を禁止すると韓国側に伝えた。韓国統一省報道官が明らかにした。現地に滞在している韓国側関係者が戻る「出境」は許可されるという。韓国政府は団地の運営に支障が出るとして遺憾の意を表明した。
統一省によると団地は、現在稼働している唯一の南北経済協力事業。韓国側が中小企業を進出させ、北朝鮮側労働者約5万人が働いている。
米韓への威嚇を続けて緊張を高める北朝鮮が、その一方で入境を認めていたことから、韓国側では「北朝鮮は対立深刻化の最後の一線で留まっている」との見方も出ていた。挑発をエスカレートさせる中、韓国側では「北朝鮮の外貨獲得源なので、閉鎖できない」といった報道もあった。
しかし、北朝鮮は3月27日、韓国側入境者の承認などの連絡に使われていた南北軍事当局間の通信の遮断を表明。同30日には「われわれの尊厳を少しでも傷つけようとすれば団地を閉鎖する」と警告していた。
韓国の聯合ニュースによると3日昼前、韓国側労働者3人が「入境禁止」後、初めて帰還した。
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