ライフ謎の哺乳類、海で生活か 大阪の研究者、米科学誌に発表2013.4.3 09:54

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謎の哺乳類、海で生活か 大阪の研究者、米科学誌に発表

2013.4.3 09:54 westライフ
手足を使って浅瀬を移動する束柱類「アショロア」の復元画。右下は肋骨の断面図で密になっていることがわかる(足寄動物化石博物館・新村龍也学芸員提供)

手足を使って浅瀬を移動する束柱類「アショロア」の復元画。右下は肋骨の断面図で密になっていることがわかる(足寄動物化石博物館・新村龍也学芸員提供)

 日本や北米西海岸などの沿岸に3千万~1千万年前ごろに生息し、生態が謎に包まれている哺乳類の一種「デスモスチルス」は、海で生活していたとする研究結果を大阪市立自然史博物館の林昭次学芸員らのチームがまとめ、3日付の米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。

 主な生息場所が陸上か海中か見解が分かれていた。チームは、化石で見つかった骨が密度の低いスポンジ状になっていることを突き止め、「体重が軽くなるように進化することで、上手に泳ぐ能力を獲得した」と分析している。

 デスモスチルスは、のり巻き状の柱を束ねたような歯が特徴的な束柱類の一種。

チームは、陸生と海生の代表的な63種類の哺乳類について、上腕骨や肋骨、背骨の内部構造が、陸と海とでどう異なるかを解析。その上で、デスモスチルスは、クジラやゾウアザラシと似たスポンジ状の骨を持ち、海中で活発に泳ぐのに適していると判明した。

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