立山町の石川さん宅へ~。
石川昇さん・たかねさんご夫妻は、愛知県犬山市出身。
9年前に立山町へやって来られました。
定年退職後、「都会を離れて地方でのんびり暮らしたい」との思いから、
日本海側のいろんな地域で
新しいふるさとを徐々に探し始めたそう。
偶然、見つかったのが立山町の古い物件。
100坪の敷地に建てられた素敵なおうち。
築数十年の民家を
富山職藝学院の学生さんたちが移築・改修したもの。
どっしりした梁や柱。漆喰の壁が落ち着く。
「木材に長年の時間が刻まれているから、
新築でも違和感がない。
住まいにもすんなり馴染みましたね」
奥様お手製のクッキーをいただく。
クッキーに入っているのは桜の砂糖漬け、コーヒー豆。
200坪もある畑は借りているそう。
ブルーベリー数十本を苗から育てておられます。
あと、自然農法による野菜栽培。
食べる野菜は畑の物と、近所からのおすそわけがほとんどだとか。
シーズンになると、ブルーベリー摘みに地元の人が集まってくるとのこと。
キウイ。キウイってこうして実るんだ。大きい!!
移住して9年目。今ではご夫婦それそれが、
すっかり地元に溶け込み、活躍していらっしゃいます。
たとえばご主人は、新瀬戸地区の高齢者学級の「里山森林ウォーキング」や
「男の料理教室」を企画されていたり。
奥様は俳句などの作品づくりで忙しい日々。
なんとも充実していて素晴らしい。
けれど、ここまで来るには、
やはりいろんな想いを感じて来られたんだろうなと。
「目的があったとはいえ、来た当初は寂しかったですよ。
誰も知り合いがいない地という不思議な感覚を初めて感じた。
それでも、好きなことや趣味を楽しんでいたら、
自然とつながりが生まれ、
そのつながりが次の出会いを生んでいった感じ」
たまたま遊びにこられた、小島路生さん。
小島さんは、総務省プログラム「地域おこし協力隊」として立山町で活動中。
横浜市出身の彼は、青年海外協力隊やUNICEF職員として
10年間発展途上国で国際協力をされた後、
立山町にやって来ました。
地元を元気にするさまざまなイベントを運営されています。
3人ともおっしゃっていたのが、
「移住してきた後のつながり」の大切さ。
どこに何があるとか基本的な情報交換はもちろん、
心のつながりを感じられる場所を
どう作っていけるかということ。
自治体のバックアップが地域によって
手厚いところもあれば薄いところもある。
結局は皆さん、
自分たちの手で地道に広がりを作っていっていくしかないのだけれど、
初期段階でもっと市や町のサポートが欲しいということでした。
うむむむ。
いろんなお話を伺っていたら、
ついつい4時間も長居してしまった。。。。
ご主人お手製のスモークサーモン。
お土産には、
自家製のブルーベリージャムと
できたてのスモークサーモンを頂く。
ありがたい。(写真は後日UPいたします~!)