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【格闘技】

山中「神の左」で倒す

2013年4月3日 紙面から

神の左を突き出す山中=東京都新宿区の帝拳ジムで(竹下陽二撮影)

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 WBC世界バンタム級タイトルマッチで3度目の防衛戦に臨む王者・山中慎介(帝拳)が東京都内の所属ジムでスパーリングを公開。絶好調ぶりを見せつけた山中は「ゴッド・レフト(神の左)」で、元WBC世界フライ級王者で同級1位のツニャカオ(真正)をKOすると予告した。

 言葉とは裏腹に山中に照れはなかった。

 「神の左? そう言われるのは恥ずかしいけど、それにふさわしいパンチで終わらせたい。中盤ぐらいで」

 昨年11月のロハス戦、自慢の左ストレートで7回KO。うつぶせになったままピクリともしなかった。自らのオリジナルTシャツにプリントされた「ゴッド・レフト」が決して誇張ではないと思える戦慄(せんりつ)のKO劇だった。

 今回の相手のツニャカオは元世界王者で、挑戦者決定戦を勝ち抜いてきた男だけに手ごわい。しかし、山中は「自分の方が強い」と自信満々。減量の心配がないから、練習量もこなせるし、食事もしっかり取れている。そこが大きい。浜田剛史帝拳プロモーション代表も「普通はこの時期、疲れを取る段階。でも、疲れがないから、後はただ、試合を待つだけ」と絶好調ぶりを強調。この日の2ラウンドのスパーでは相手を何度も左ストレートでのけぞらせ、ミット打ちでは、再三、受け役の大和トレーナーに「イテエ」と悲鳴を上げさせた。

 昨年10月に待望の長男豪祐(ごうすけ)君が誕生。「勝ったら、リングに上げたい」と長男のお披露目も予告。豪快なKOの後、“神の手”で長男を抱き上げることになるのだろうか。 (竹下陽二)

 

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