党中央委員会の旗開きに続いて1月20日、東海、近畿、九州の各地方委員会でも旗開きが行われた。各地の旗開きには各界から多数の来賓や友人が参加、いっそうの闘いの前進を誓い合うものとなった。グローバル資本主義の本質を暴露し、闘う側の展望を明らかにした旗開きは、多くの参加者を励ますものとなった。
近畿地方委員会
政党、労組など多彩な顔ぶれ
闘う側の展望 明らかに
党近畿地方委員会の2002年新年旗開きパーティが1月20日、大阪市で開催された。
旗開きには、来賓、支持者、また多くの党員が参加した。特に青年、学生の参加が目立った。
第1部では、吉沢章司・大阪府委員長の主催者あいさつに続き、秋山秀男・中央委員会副議長が新春講演を行った。
秋山副議長は、グローバル経済の本質と狙いについて、歴史的に暴露し、「小泉内閣の『構造改革』路線は、大倒産と失業をもたらすもので、グローバリズムの下僕の道だ。国民経済を守るという旗を掲げて闘う。経済危機打開の道は、アジアの共生、内需拡大以外にない」と訴え、社民勢力に対し「労働運動と結びついて国民生活擁護の課題で闘おう」と呼びかけた。
第2部の懇親パーティでは冒頭、植田むねのり・衆議院議員(社民党全国連合常任幹事・青年委員長)、田中保・新社会党大阪府本部労働部長、上の和明・大阪府議会議員(代理・たかね秀人秘書)、桜井政美・全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部青年部長、金政義・在日本朝鮮人総聯合会大阪府本部国際部長、李鐡・在日韓国民主統一連合大阪本部代表委員の各氏から来賓あいさつが行われた。
浅田義信・自主・平和・民主のための広範な国民連合大阪代表世話人による乾杯あいさつのあと、各界から多数の祝電・メッセージが紹介され、さらに元国労組合員からJR当局の不当配転と闘った報告が行われ、参加者の胸に強く刻み込まれるものとなった。
2部では、引き続き、飛鳥井けい子・社民党京都府連合副代表(向日市議会議員)、長崎由美子・社民党大阪府連合副代表、江副良治・元大阪府書店商業組合副理事長、加来洋八郎・全港湾大阪支部委員長、関西の労働青年団の代表、平坂春雄・日中労交事務局長、大津留求・社民党・中川ともこ衆議院議員秘書の各氏から連帯のあいさつが続いた。
旗開きには、田中誠太・大阪府議会議員、古賀滋・社民党大阪府連合常任幹事、稲垣浩・釜が崎炊き出しの会代表も参加した。
森本忠紀氏の三線演奏・沖縄の唄の合唱が行われ、会場は和やかな雰囲気に包まれる中、参加者は闘いへの決意を固めることとなった。 閉会あいさつを由良隆・京都府委員長が行い、インターナショナル斉唱、全港湾の青年組合員による団結ガンバローで旗開きは閉会した。
東海地方委員会
争議組合からもメッセージ
各層との団結 打ち固める
党東海地方委員会主催の新年旗開きが1月20日、名古屋市で開催され、労働者や青年学生などが参加した。
主催者を代表して依岡雄一郎・愛知県委員長が「就任したばかりだが、皆さんのご協力で旗開きを開催することができた。今年は失業など労働者の生活や小泉改革で犠牲を受ける商工業者などの営業と暮らしを守る闘いに力を入れたい。わが国の進路の問題では、安保破棄の運動を進め、アジアとの共生を求めていく。そのためにはより広範な国民運動の発展が必要であり、皆さん方をはじめ各層といっそう連携して闘い抜く」とお礼と決意を表明した。
続いて、中村寛三・党中央委員会労働運動対策部長が新春講演を行った。
中村同志は、昨年の党の闘いを振り返った後、グローバル資本主義の歴史的経過に触れ、このグローバル資本主義が米国の戦略であり、規制緩和や市場万能論などはそのためのイデオロギーであることを暴露した。そして、国民経済を守る政府を求める広範な戦線を形成することが可能であり、そのために国民運動とその先頭に立つべき労働運動の前進が重要であり、それらのために奮闘すると訴えた。
第2部では、小林収元愛知県議の乾杯の音頭で懇親パーティーが開始された。
祝電・メッセージ紹介では、争議中のゼンセン同盟山田紡績労組(愛知・半田市)より闘争報告を兼ねたメッセージ(別掲)などが紹介された。
来賓あいさつでは、近藤昭一・衆議院議員が、アジアとの共生のためにいっそう努力していくと述べた。
李博之・在日本朝鮮人総聯合会愛知県本部国際部長は「米国の報復戦争は世界の平和を願う人びとの期待を裏切った。また、ブッシュ政権は南北朝鮮の統一に敵対しているが、この事業は朝鮮民族の自主的問題であり、必ずや朝鮮民族の力で実現する」「日本政府による朝銀に対する弾圧は朝鮮総聯設立以来最大の弾圧である。これらの動きは、戦争国家につながる危険な動きであり、本日参加された皆さん方と連携して運動を発展させていきたい」と決意を述べた。
昨年、フィリピン・トヨタ労組支援行動を取り組んだ「西三河労働者のつどい」の田中九思雄氏からは、「昨年の取り組みは労働党も参加していただき、成功した。これからリストラ攻撃が強まる中、さらに労働者の権利と生活を守るために共に闘おう」と訴えが行われた。
また、参加した学生からは「私たちは何を考え、どう行動すべきなのか。学生だけの議論だけでなく、労働者の方やさまざまな人びとともっと意見交換したい」と率直な思いが述べられた。
さらに杉山千佐子・全国戦災傷害者連絡会会長、片岡博一・自主・平和・民主のための広範な国民連合三重世話人、中井均・三重県日中友好協会副理事長などもあいさつを行った。
続いて、今年の闘う決意を込めて、民間労働者の音頭で、団結ガンバローが全体で行われた。
最後に板倉重永・三重県委員長が「国民大多数のための国民経済を守るのかどうか、鋭く問われている。闘う側には有利であり、大いに奮闘しよう」と閉会のあいさつを述べた。
ゼンセン同盟山田紡績労組からのメッセージ(要旨)
昨年4月末に裁判闘争に切り替え、8カ月以上たちました。裁判闘争に切り替え組合員が集まることもなくなり、もうかれこれ8カ月以上たちました。おのずと他労組の方々の来訪も遠のき、残った闘争委員もさみしさを感じていたところ、労働党の皆様にお気にかけていただいていたことを知り、改めて活力がわいてきた次第です。
昨年4月末、私たち組合は会社側を相手取り提訴いたしました。内容は「会社が一方的に行った解雇は不当なものであり、われわれは認めない。白紙撤回せよ」というものです。
山田紡績でも使われ、さらにこの1年ものすごい勢いでその使用が増えている「民事再生法」という法律は、あくまで経営者を守るための法律です。労働者の取り扱いに対する不備についても私たちゼンセン同盟を通じて社会的に訴えていくつもりですが、同じ働く立場として、この場にお越しの皆様方やご家族、知人、関係者の方々にも、この輪を広げていっていただきたいということです。
いまの世の中、次の日に何が起こるか誰にも予測できません。明日は我が身の思いで健全な労使関係のうちに自分たちの権利をかち取っておいてほしいです。
これが1年間闘ってきて一番実感したことです。どうぞお聞き下さい。
それでは皆様方の明日が必ずや明るい日となることを祈念してペンを置かせていただきます。
組合長 高橋 宏幸
九州地方委員会
現場党員が次々と決意表明
さらなる前進 誓い合う
九州地方委員会の新年旗開きは1月20日、福岡市で開かれた。旗開きには、九州各県から来賓、支持者、党員が参加し、新しい年の闘いを誓い合った。
第1部は、九州地方委員会を代表して藤井準二・長崎県委員長が開会のあいさつを行った。党中央委員会を代表して大隈鉄二議長が、新春講演を行った。
大隈議長は昨1年の情勢の大きな変化と党の闘いを振り返り、現在の情勢、特にグローバル資本主義の問題、さらに党の今年の闘いの中でめざすものなどについて講演を行った。
来賓として、社民党福岡県連合の豊島正章副幹事長が、「社民党福岡県連合として昨年末に行った経済雇用危機突破集会のような取り組みをいっそう強めていきたい。ともに闘っていこう」とあいさつした。
また、在日本朝鮮人総聯合会福岡県本部、全港湾九州地方本部なども参加し、紹介された。
第2部は、労働運動の先輩である播磨昭吉氏の乾杯の音頭で始まった。
歓談をはさみながら、来賓の新村雅彦・福岡県議、衆議院議員・楢崎欣弥氏秘書の中村孝三氏らが「立場は違っても、共通するところはたくさんある。今後とも連携していきましょう」とあいさつをした。
会場には、地域や職場で党を地道に支えたり、労働の現場でがんばっている同志が紹介され、闘いの決意を述べた。自動車工場の現場で党を支えて奮闘している同志、職場や組合活動で粘り強く闘っているタクシー労働者の同志、民間工場で全国一般の労働組合運動でがんばっている同志などが次々と立って、職場や組合活動の様子、党員としての決意を語った。また職場から同僚を連れて参加した全逓の同志は、職場での組合活動を活発化させるために奮闘している様子を紹介した。また、参加した同僚の労働者がそれぞれ「ともにがんばっていく」と決意を述べた。
続いて、九州地方議員団として中村すみ代・長崎市議会議員、ぬま健司・古賀市議会議員、柿野よしなお・勝山町議予定候補が登壇して今年の抱負をのべた。3月に予定されている3期目の町議選に挑戦している柿野予定候補は、「身の回りでもリストラ、工場閉鎖などで失業している人が増えている。働くものの立場で町政を変革するためにがんばりたい」と述べた。
最後に、全国一般筑後支部書記長の西坂昇一氏の音頭による団結ガンバローで旗開きを締めくくった。
2002 旗開きに寄せられた祝電・メッセージ(敬称略・順不同)
■中央旗開き
社会民主党全国連合
長南 博邦(新社会党千葉県本部書記長)
藤崎 良三(全労協議長)
植田 むねのり(衆議院議員)
菅野 哲雄(衆議院議員)
保坂 展人(衆議院議員)
近藤 昭一(衆議院議員)
葉山 峻(衆議院議員)
千葉 景子(参議院議員)
宇田川 芳雄(衆議院議員)
島袋 宗康(参議院議員)
在日韓国民主統一連合
在日本朝鮮民主女性同盟荒川支部
【神奈川県】
高秀 秀信(横浜市長)
小川 勇夫(相模原市長)
鈴木 佑(南足柄市長)
吉野 稜威雄(平塚市長)
石渡 徳一(鎌倉市長)
山本 捷雄(藤沢市長)
長島 一由(逗子市長)
二宮 忠夫(秦野市長)
山口 巖雄(厚木市長)
亀井 英一(海老名市長)
見上 和由(綾瀬市長)
星野 勝司(座間市長)
添田 高明(茅ヶ崎市長)
守屋 大光(葉山町長)
山田 文夫(寒川町長)
島村 俊介(松田町長)
佐藤 精一郎(山北町長)
露木 順一(開成町長)
山口 昇士(箱根町長)
岩本 勇(中井町長)
米岡 幸男(湯河原町長)
古澤 吉郎(二宮町長)
山口 静雄(清川村長)
【埼玉県】
土屋 義彦(埼玉県知事)
舟橋 功一(川越市長)
小林 一夫(熊谷市長)
内田 全一(秩父市長)
斉藤 博(所沢市長)
高瀬 一太郎(加須市長)
茂木 稔(本庄市長)
佐藤 征治郎(岩槻市長)
三枝 安茂(春日部市長)
町田 潤一(狭山市長)
今成 守雄(羽生市長)
佐藤 輝彦(鴻巣市長)
新井 家光(深谷市長)
木下 博信(草加市長)
板川 文夫(越谷市長)
田中 啓一(蕨市長)
神保 国男(戸田市長)
木下 博(入間市長)
名倉 隆(鳩ヶ谷市長)
穂坂 邦夫(志木市長)
野木 実(和光市長)
加藤 高(北本市長)
浦野 清(富士見市長)
樋口 暁子(蓮田市長)
伊利 仁(坂戸市長)
増田 実(幸手市長)
品川 義雄(鶴ヶ島市長)
関 眞(日高市長)
稲橋 正兵衛(伊奈町長)
林 孝次(三芳町長)
小沢 信義(毛呂山町長)
仲 元斌(越生町長)
柏木 正之(名栗村長)
上野 昇(滑川町長)
関根 昭二(嵐山町長)
増田 幸次(小川町長)
関口 定男(玉川村長)
保積 力(鳩山町長)
設樂 一夫(皆野町長)
猪野 正一(吉田町長)
千島 茂(大滝村長)
宮崎 哲夫(荒川村長)
野口 重信(美里町長)
小柏 儀一(児玉町長)
相川 武雄(上里町長)
吉原 文雄(大里村長)
福田 征芳(江南町長)
高橋 茂(妻沼町長)
伊藤 幸徳(岡部町長)
小川 重雄(川本町長)
柳 雅己(花園町長)
津久井 幹雄(寄居町長)
石川 三郎(騎西町長)
榊原 一雄(宮代町長)
濱田 福司(白岡町長)
斉藤 和夫(栗橋町長)
本多 健治(鷲宮町長)
【福島県】
根本 良一(矢祭町長)
石井 一男(矢祭町議会議長)
■東海旗開き
大脇 雅子(社民党愛知県連合代表)
大島 令子(社民党・衆議院議員)
原 くによし(愛知県議会議員)
寺尾 光身(自主・平和・民主のための広範な国民連合・愛知代表世話人)
ゼンセン同盟山田紡績労働組合
■近畿旗開き
辻元 清美(社会民主党大阪府連合代表・衆議院議員)
和田 貞夫(元衆議院議員・協同組合大阪中小企業経営センター理事長)
井上 一成(元郵政大臣)
半田 實(大阪府議会議員)
田中 誠太(大阪府議会議員)
上の 和明(大阪府議会議員)
大友 康亘(大阪府議会議員)
奥野 正美(大阪市議会議員)
紀野 敏明(大阪市議会議員)
戸田 ひさよし(門真市議会議員)
岡本 茂(民主党・高槻市議会議員)
太田 房江(大阪府知事)
一色 貞輝(豊中市長)
阪口 善雄(吹田市長)
原 昇(岸和田市長)
寺田 為三(高石市長)
北田 輝雄(交野市長)
勝間 芳江(日本婦人会議大阪府本部前議長)
浅田 義信(自主・平和・民主のための広範な国民連合・大阪代表世話人)
大原 和生
有元 幹明
村田 拓
伊関 要(日本人民委員会)
森本 忠紀(元とっぴんしゃん店主)
樽美 政恵
杉山 みさを
園田 実
河野 耿吉
角替 豊(京都府議会議員)
安井 勉(京都市議会議員)
琴 基都(朝鮮総聯京都府本部国際部長)
北澤 史子
松本 善美(和歌山県大塔村長)
原田 素代(岡山県赤坂町 議会議員)
■九州旗開き
三重野 栄子(社民党福岡県連合代表 前参議院議員)
松本 龍(民主党福岡県総支部連合会代表 衆議院議員)
久保山 教善(自主・平和・民主のための広範な国民連合・福岡筆頭代表世話人)
北橋 健治(衆議院議員民主党福岡県連幹事長)
楢崎 欣弥(衆議院議員)
原田 義昭(衆議院議員)
古賀 正浩(衆議院議員)
岩本 司(参議院議員)
入江 種文(福岡県議会議員・社民党福岡県連合政 策審議会長)
新宮 松比古(福岡県議会議員)
藤田 陽三(福岡県議会議員・自民党福岡県連政務 調査会長)
西原 親(福岡県議会議員)
重野 正敏(福岡県議会議員)
社会民主党福岡市議団
吉浦 公生(福岡市議会議員)
関岡 俊実(大野城市議会議員)
下田 淳一(筑紫野市議会議員)
西日本鉄道労働組合
津留 雅昭(弁護士)
山崎 広太郎(福岡市長)
末吉 興一(北九州市長)
江頭 貞元(飯塚市長)
滝井 義高(田川市長)
塚本 勝人(甘木市長)
野田 国義(八女市長)
柏木 武美(行橋市長)
大島 忠義(中間市長)
田中 範隆(筑紫野市長)
井上 澄和(春日市長)
原田 慎太郎(宗像市長)
篠原 彌榮(鞍手町長)
渡辺 豊利(宮田町長)
有田 文昭(若宮町長)
松岡 俊雄(碓井町長)
砂山 惣吉(三潴町長)
石田 宝藏(大和町長)
宮本 博文(香春町長)
小田 幸男(川崎町長)
白石 博文(方城町長)
白石 春夫(犀川町長)
梅本 正 (勝山町長)
畑中 茂広(豊津町長)
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