携帯用サイトのURLが変更になりました。ブックマーク等の変更をお願い致します。
http://k.news-postseven.com/archives/20130403_179843.html

注目のビジュアル

中国にも古代エジプト文明があった!?

マツコも2杯完食した円山動物園の「白クマ塩ラーメン」

YURIのことは、誰も、何も、知らない

宇宙船が合体したキングジョー(C)円谷プロ

台湾発の美脚ユニットの「ウェザーガールズ」

若冲の大作を前に語り合う山下裕二氏と緒川たまきさん

米「反日宣伝」の拠点の市にはハングル文字の看板も多い

今ドラマで最も「コワい脇役」小野ゆり子

デモのカウンター隊によるプラカード

モバイル NEWSポストセブン

携帯電話でもNEWSポストセブンをお楽しみいただけます。
下記のQRコードを使ってアクセスしてください。

QRコード

スマホ NEWSポストセブン

スマートフォンブラウザでもNEWSポストセブンをご覧いただけます。

twitter 耳寄り情報お届け中


導入検討の残業代ゼロ法案 欧米とは似て非なるただ働き制度

2013.04.03 07:00

 安倍晋三政権が、サラリーマンを直撃するとんでもない法案を導入しようとしている。「ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)制度」だ。

 これは一定収入以上のホワイトカラーを労働基準法の労働時間規制の対象から除外(エグゼンプション)し、管理職同様、何時間働いても会社は残業代を支払わなくていいようにするものだ。ひと言でいえば、「残業代ゼロ制度」である。

 首相が鳴り物入りで設置した産業競争力会議で、民間委員の三木谷浩史・楽天会長は「WEの欧米並み適用」を主張しているが、日本で検討されているのは裁量労働制と呼ばれるものだ。ホワイトカラーに勤務時間の裁量権を持たせるかわりに労働時間制限(週40時間まで)を撤廃し、何時間働いてもその社員の裁量とすることで会社は残業手当・割増賃金の支払い義務を負わないという、企業に都合のいい論理である。

 それは欧米の仕組みとはまるで違う。

 WE制度が生まれた米国には勤務時間の規制はなく、雇用主が労働者に週40時間以上の時間外労働をさせる場合には5割増しの賃金を支払うことを義務づけている。ただし、一定の収入と役職以上のホワイトカラーはその割り増しを除外されている。社員はそれでも困らない。米国企業に出向経験がある商社マンが語る。

「米国では原則として社員を契約で決めた以上の時間は働かせないし、社員も残業代をあてにしていない。エリートビジネスマンには土日も休まずに働くケースは少なくないが、それは成果主義が徹底されていて働くだけ収入が増える見込みがあるからです」

 しかも、サービス残業は絶対タブーだという。

「経営者は契約した労働時間でどれだけ仕事を処理できるかで社員の能力を判断し、そのプロジェクトに何人のマンパワーが必要かを計算する。それなのに、社員の1人が無給で残業して仕事を進めるとどうなるか。

 経営者にはその仕事が実際より少ない人数でできるという間違った認識が生まれる。それでは次に同じ仕事をするメンバーが正確な評価を得られなくなる。だからチームで仕事をする場合はサービス残業は厳禁なのです」(同前)

 逆に欧州諸国は失業を減らすためにワークシェアリングを重視し、労働時間に厳しい規制をかけて残業を「悪」とみなしている。ドイツには残業の割増賃金制度がなく、管理職は労働時間の規制が適用されないというだけだ。フランスやイギリスのWEに相当する制度も、管理職や専門職を労働時間規制の対象外とし、「残業代ゼロ」でただ働きさせるわけではない。

 いかにも欧米の制度を導入するかのようにいいながら、日本のWEは名前だけを利用した日本独自の「社員ただ働き制度」なのだ。

※週刊ポスト2013年4月12日号


人気ランキング

1.
「速い、重い、痛い」187cm 「宮崎のダルビッシュ」の実力
2.
紳助 森三中大島に激怒したため収録はお蔵入りし制作費パー
3.
高収入の高島彩 局アナ時代の「美人なのに庶民派」維持困難
4.
導入検討の残業代ゼロ法案 欧米とは似て非なるただ働き制度
5.
嫌韓デモに抗議活動活発化 「日本も捨てたものじゃない」の声
6.
中日権藤コーチ 155km/h出す菊池雄星が打たれる理由解説
7.
「大谷翔平はまずは投手に専念すべき」 剛球受けた人物の評価
8.
「俺に惚れてる?」と職場で勘違いされる危険な行動5個
9.
元No.1ビール売り子のキリン社員 一番搾りを「彼」と表現
10.
菅野美穂 稲垣吾郎と破局の裏に、結婚・出産への強まる思い

今日のオススメ

提供元一覧

不幸は人生の財産

僕の死に方 エンディングダイアリー500日

ぎん言-ぎんさんが娘4姉妹に遺した名言-

小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ

© Shogakukan Inc. 2013 All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。