ＩＧＦが２日、東京・高円寺の「猪木道場」に約５００万円の費用をかけて新リングを設置。おはらい式を行った（＝写真）。

　左ヒジ手術のため療養中の鈴川真一（２９）は欠席したが、サイモン猪木取締役以下、鈴木秀樹（３３）、澤田敦士（２９）、将軍岡本（２９）、定アキラ（１９）が神主さんの後ろでリングに一礼。無病息災を祈願しつつ、未成年戦士・定を除く全員がお神酒を口にした。

　さっそく、ＩＧＦ勢は４本ロープ使用のＭＭＡルール戦にも適応した特製リングの感触を確かめたが、ここで大問題が発覚。従来のリングと比べてクッションが少なくとにかく硬いのだ。

　鈴木が実験的に定をボディースラムで叩きつけたところ、たった一発で「カテェ…硬えよ」と悶絶。柔道出身の澤田も「これは柔道の畳よりも硬い。投げ技が得意なオレには有利だけど、ＳＴＯの威力が倍増してしまう…」と恐怖をつのらせた。

　ＩＧＦ首脳陣によると、リング下に敷く木材はヒノキ材が使用されており、それをギッチリと隙間なく敷き詰め、その上を薄手のマットとキャンバスで覆っただけ。ＩＧＦでは、たった一発の投げ技が、文字通り必殺技となるという仕組みだ。

　現在のプロレスとは一線を画し「イノキ・ゲノム・ファイティング」を標榜するＩＧＦが、マット界に一石を投じることになりそうだ。