上原＆田沢　必勝リレーだ！　ともに無失点　イチローも抑えた

　【ニューヨーク穐村賢】日本人コンビが開幕白星をたぐり寄せた。上原と田沢がともに１イニングを無失点。ライバルのヤンキースを相手に“必勝リレー”の一角を担った。

　まず貫禄（かんろく）を見せたのはオープン戦１０試合連続無失点の上原だ。２点リードの６回に２番手で登板し、３人をたった５球で料理。イチローも直球勝負で三飛に仕留めた。マウンドを降りる際には、小躍りしながらガッツポーズ。「抑えればガッツポーズとハイタッチが自分の特徴。これからは内容よりも結果がすべて」とうなずいた。

　一方、５年目で初の開幕メジャーを射止めた田沢は最速９６マイル（１５４キロ）の速球で押した。８回から登板して１死から走者を許したものの、イチローを投ゴロ併殺打に打ち取って無失点。「腕は振れていた。（イチローにも）大事にいけば大丈夫かなと思った」と胸を張る。

　開幕前の下馬評は決して高くはないレ軍。だが、「いい感じできている。この流れを切らないように」と上原。２人の日本人右腕が、チームを勝利に導いていく。