東方仗助


「あんた・・・今おれのこの頭のことなんつった!
    このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?」

ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』の主人公。4歳の時にスタンド能力に目覚めたスタンド使いでもある。
名前は「ひがしかた じょうすけ」と読む。「とうほう」ではない。
第1話で「仗」と「助」の音読みで『ジョジョ』というあだ名を付けられたが、作中ではその時の一回しか呼ばれていない。

「M県S市杜王町」*1に居住、ぶどうヶ丘高校に通っている高校1年生。
1983年生まれの双子座で血液型はB型。身長は180cm~185cm。口癖は「ドラァ(ドララァ)」「グレート」。
父親は空条承太郎の祖父であるジョセフ・ジョースター。承太郎にとっては 10歳年下の叔父 ということになる。
彼に会うため、承太郎が杜王町に赴いた所から第4部の物語は始まる。

『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』での担当声優は羽多野渉氏。*2


キャラクター概要

母親の東方朋子が大学時代、当時来日していたジョセフと不倫して生まれた日本とアメリカ(イギリス系)のハーフ。
仗助誕生の事実はジョセフも知らなかったが、79歳という高齢になったジョセフが遺産を分配する時のために調査した所、
その存在がジョースター家に知られることとなった(結婚61年目にしての浮気発覚に、ジョセフの妻「スージーQ」の怒りは頂点らしい)。

常にでっかいリーゼントヘアで学ランを身に着けているのが外見的な特徴。
リーゼントはともかく、学ランはまぁガクセーはガクセーらしくですよ
オシャレで、靴はフェラガモの2万円くらい。首元に♂、♀、碇の型をしたアクセ、胸にピースマークとハートマークのアクセを着けている。
ジョースター家の例に漏れず女の子たちにモテるが、割と素っ気ない態度で返すなど結構純情。
自分でも「純愛主義でナンパができない」と言っていた。

仲の良い友人に承太郎と同じ日に出会った「広瀬康一」と、その後しばらくして近所に引っ越して来た「虹村億泰」がいる。
特に億泰とは「相棒」とも「悪友」とも言えるような関係で、よくコンビを組んで馬鹿やったり事件に巻き込まれたりしていた。
今の所は女の子を追っかけるより男友達と遊んでいる方が楽しいようだ。

いかにも「田舎の不良」な外見に反して明るく人当たりが良く、物事を荒立てない主義の温厚な性格。
また、例え相手が尊敬に値しない人物であったとしても、目上の人物に対しては基本的に敬語を使う(「~ッスよ」といった砕けた調子も多いが)。
結果的に自分と母を捨てた形になったジョセフに対しても、恨みを抱くどころか
「自分が生まれたせいでジョースター家を騒がせてしまって申し訳ない」と思っているほどである。
だが、 自慢の髪型を貶されると話は別。
周りが見えなくなるほどブチ切れ、自分の能力の特性もあってか一般人相手でもスタンドで攻撃することを躊躇しない
危険な性格になる(些細な言葉ですぐブチ切れるので、馬鹿にする意図が無くても髪型の話には触れない方が良い)。

+  仗助の髪形のルーツ

趣味はテレビゲーム。夜遅くまでやるタイプ。「早く寝なさい」と母親がゲームを止めさせるまで仗助の背中を蹴り続ける日々。
母親のストンプキックは段々威力があがるので、仗助がいつも折れてゲームを途中でやめる。
仗助は母親には頭があがらないがゲームは好きなので、申し訳なく感じながらも、しばらく背中を蹴られながらゲームをしてたりする。
また、作中では描写は無いが「プリンス」のCDを聞くことが好き。*3

お小遣いをコツコツ貯める性格で、貯金2万円を大事にしていた(自分の銀行口座も持ってる)。
しかしお金関係ではあまり運が良くない。というかセコイ。
とあるトラブルが切っ掛けで貯金が285円+所持金12円になった時は「2万もあった俺の貯金が……」と延々と引きずり、
拾ってきた宝くじが当たった時は金の山分けの話でもめ、話が丸く収まった(500万の3等分で166万6666円)かと思いきや、
母親に内緒にしていたのがバレて、口座は完全に母親のモノとして管理されることに。
まぁ元々中学生の「矢安宮重清(重ちー)」のスタンドに目をつけてセコい金稼ぎをしてたのだから、完全に自業自得ではあるが。
その後も、漫画家の岸辺露伴から金を巻き上げようと イカサマのチンチロ賭博 を持ちかけてとんでもない事態を招いたり、
最終話ではジョセフからまんまと財布をせしめたりしている。
ちなみに後述のジョジョ立ちはその直後の第4部ラストカット。金をゲットして決めポーズ。

高校生になるまでずっと母子家庭で育ったため、自分を育ててくれた母と、町のみんなを守る警察官である祖父の良平をとても尊敬している。
また、実父であるジョセフとも物語の途中で初対面し、当初はよそよそしかったが最終的には「じじい」と呼ぶまでに打ち解けた。
父や祖父の生き様を継承するかのように、弱い者を危険な目にあわせるような輩には勇気をもって立ち向かう。
第4部開始直後に殺害されてしまった良平の意志を継ぎ、母と杜王町を守って行こうと決意している。

ジョセフのことを「じじい」と呼ぶのに対して、承太郎のことは「さん」付けで呼ぶ。
「10歳年上の甥」という奇妙な間柄の承太郎を深く尊敬すると同時にその力を非常に高く評価しており、
自らのスタンドに絶対的な自信を持っているにも関わらず、スタープラチナの方が上だと認める趣旨の発言をしている。
かの名言 「無敵の『スタープラチナ』でなんとかしてくださいよォーーーーッ!!」 を後世に残したのも彼である。

この台詞や金へのセコさに見られるように、歴代主人公の中では間抜けで情けない三枚目なところを見せることが多い。
友人の康一がもう一人の主人公と呼ばれるほどの成長と活躍を見せ、前部の主人公である承太郎が依然圧倒的存在感を放っているのに対し、
本来の主人公である仗助はコメディリリーフ的な役割を担うことが多く、そのせいで一部から主人公(笑)扱いされることもあったり。
とはいえ終盤ではしっかり主人公として活躍しており、普段はおちゃらけていてもここぞという所で決めるあたりは
父ジョセフの血を強く受け継いでいる。未熟で不安定な部分も多いが、その分爆発力は歴代主人公の中でもトップクラスであり、
荒木先生も全キャラクター中1番のお気に入りらしい。2012年の冬には重ちーに抜かれてしまったが。

+  スタンド「クレイジー・ダイヤモンド」

+  余談:4部以降の話

+  黒曜石は砕けない


「スゲーッ、爽やかな気分だぜ。
    新しいパンツをはいたばかりの、正月元旦の朝のよーによォ~~~ッ」


MUGENにおける東方仗助

原作に当たる2D格闘ゲームは存在しないが、手描きのドットで数体が製作されている。

  • yutosine氏製作版
無限ロダで2011年8月19日に公開された。最新版はup3181。
システムはジョジョ3部格ゲーがベース……ではなく、ベース技のモーションで億泰に変身したりする他、
イントロでは ガンバスターのBGMで地面から現れたり 必殺技のBGMが明らかにドラえもんだったり と色々とカオスな出来となっている。
現在は無限ロダの閉鎖で入手不可。

  • サラミ氏製作版
第3部格闘ゲーム風のドット・システムで製作された仗助。
スタンドモードやタンデムアタック、アドバンシングガードなどの3部格ゲーの要素が一通り搭載されており、
「ドララララッシュ」の他、「ベアリング弾」やガラス片を使った攻撃、相手を岩と一体化させて動きを封じる技等、原作で使用した技が再現されている。
ボイスは未搭載だが、「声を入れてくださるのは大歓迎です」とのこと。

スーパーコンボの「治したぜ」は、一度相手のライフを少量回復してからドラララで攻撃するというもの。
「いったん治せばぜんぜん卑怯じゃねー」わけだが、相手のライフがMAXの時に当てた方が得なのは間違いない。

キャラ本体にAIは搭載されていないが、森ノ中氏によって外部AIが製作されている。
また、平成ライダーキャラのボイスパッチに定評のあるかぢゅみ氏によって、声が如月弦太朗になるボイスパッチも公開された。
「宇宙キタ━━━(゚∀゚)━━━!!」。

  • 280号氏製作版
こちらも第3部格闘ゲーム風の手描きドット。
サラミ氏製作版と同じく、タンデムなどの3部格ゲーの仕様は一通り搭載されている。

ドララララッシュやベアリング弾、ガラス片での攻撃も再現されているが、ガラス片での攻撃の仕様はサラミ氏製作版と大きく違う。
スーパーコンボの「おれの髪の毛がどうしたとコラァ!」は瞬獄殺系の3ゲージ技。
ボイスは第5部ゲームのグイード・ミスタ(声:伊藤健太郎氏)のものを使用している。
AIは未搭載。

「グレートですよ こいつはァ」


出場大会

出演ストーリー



*1
M県S市とは「宮城県仙台市」の意。荒木先生の出身地でもある。
荒木先生曰く、作中に殺人鬼が登場するから迷惑のかからないように伏字にしたとのこと。
ちなみに「広瀬」や「花京院」も仙台の地名が由来。

*2
それに先駆け『ウルトラジャンプ』のCMでも羽多野氏が仗助を演じているが、イメージに良く合っていると評価は高い。
ちなみに相方の億泰の声が高木渉氏なため、二人合わせて渉渉(ジョジョ)コンビとか言われたりも。ンまぁーいッ!
*3
作者の荒木先生は、インタビューで「一番好きなミュージシャン」にプリンスの名前を挙げている。
また、プリンスは『1999』というタイトルの曲を発表している(第4部は1999年が舞台)。

ジョジョのプリンスネタは第4部以外にも、第5部の主人公ジョルノ・ジョバァーナのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」がプリンスのアルバム名から取られている他、第3部で(自称)モハメド・アヴドゥルの父親が飼っていた2羽の鶏のうち片方の名前がモロに「プリンス」であったりした。
ちなみにもう一匹の鶏の「マイケル」は、当時プリンスとライバル扱いされる関係にあったマイケル・ジャクソンから来ているようだ。