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JR西日本執行役員の痴漢逮捕と、大阪駅を横切っただけで逮捕されたモジモジ先生の一件。

2012/12/23(Sun) 09:27



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JR西の執行役員、阪和線で女子高生に痴漢容疑 (読売新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121222-00000661-yom-soci

読売新聞 12月22日(土)16時53分配信
電車内で痴漢行為をしたとして、大阪府警天王寺署は22日、JR西日本執行役員で神戸支社長の金平英彦容疑者(56)(大阪市阿倍野区)を府迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕、送検したと発表した。「背中か尻に腕が当たったかもしれないが、痴漢はしていない」と否認している。

金平容疑者について、大阪地裁は同日、大阪区検の勾留請求を却下した。これに対し、同区検は準抗告した。

発表では、金平容疑者は21日午前7時半頃、JR阪和線の美章園―天王寺駅間を走行中の普通電車内で、府内の女子高校生(17)の下半身を服の上から触った疑い。金平容疑者は支社へ通勤途中だったという。

女子高校生から「この人痴漢です、捕まえてください」と助けを求められた男性会社員(24)が、天王寺駅で降車し、逃げようとした金平容疑者を約20メートル追いかけて取り押さえた。

同署によると、高校生は「約2年前から3、4回、同じ電車で似たような男から痴漢被害に遭っていた」と話しているという。

JR西日本によると、金平容疑者は鉄道本部車両部長などを経て、2010年12月から現職。同社は「事実であれば誠に遺憾。詳しい状況を確認し、厳正に対処する」とのコメントを出した。

最終更新:12月22日(土)22時8分

--転載ここまで--


JR西日本の神戸市社長が痴漢で逮捕されたという。普段であれば全く気にも止めなかっただろうが、NHK森本アナが痴漢逮捕された件について当ブログでも取り上げたばかりだし、”ちょっとした引っ掛かり”があったので拾うことにした。

もしNHK森本健成アナウンサーに身に覚えがあれば、容疑を認めて社会的に制裁を受けるべきだ。しかし、本当に身に覚えがないのなら、被害者である23歳の女性を誣告罪で訴えるべきだ。 | 憂いの果てに ~次男坊のアフォリズム~

森本アナの件。その後。 | 憂いの果てに ~次男坊のアフォリズム~

森本アナにかけられた容疑は強制わいせつであった。強制わいせつは被害者の親告により成立するが、先のブログエントリでは被害女性による誣告の可能性はないのだろうかと疑問を呈した。それほどに話が無茶苦茶であった。森本アナは結局不起訴になった。


NHK森本アナを不起訴 東京地検 ― スポニチ Sponichi Annex 芸能
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/12/10/kiji/K20121210004751340.html

東京地検は10日までに、電車内で20代の女性の胸を触ったとして強制わいせつ容疑で逮捕されたNHKの森本健成専任アナウンサー(47)=千葉県浦安市=を不起訴処分とした。処分は7日付。現時点で被害者に処罰意思がないことを考慮したとみられる。以下略~

---------------------抜粋


被害者に処罰意思がないことを考慮したというが、そもそも、途中駅でエスケープできたのに11分間も対面で胸を揉まれ続けたと親告したのは被害女性であり、森本アナを取り押さえたという@namasekiyanのツイート内容をみても混雑する車中で行われた大胆な痴漢行為を目撃したわけではない。強制わいせつというけして軽くない容疑を成立させたのは被害者が被害届を出したからであり、処罰意思が無いから起訴を取り下げるなどというのはあまりにも身勝手すぎやしないか。

やがて被害女性が被害届を取り下げるだろうということは、ある程度想像できた。仮に、森本アナが法廷で白黒つけようと否認を貫徹したら、被害者は目撃者を用意する必要があるし、森本アナの身柄をおさえた人すら痴漢現場を目撃していないわけだから、実際に目撃者は存在するのか?という話になってくる。誣告とは人を陥れるために嘘を付くことをいうが、虚偽告訴罪という立派な犯罪である。11分間胸を揉まれ続けたと訴え出た被害女性は誣告の疑いが向けられる前に、早々と告訴を取り下げたというのが真相ではないか。森本アナの痴漢逮捕に謀略の意図があったとしたら、それはそれは大成功である。ちなみに、被害女性が謀略工作に関わっていることを否定する材料は今のところ存在しない。


話が横道にそれたのでもとに戻す。


JR西日本の神戸支社長が痴漢で逮捕された件であるが、府迷惑防止条例違反(以下、条例違反)の現行犯逮捕とのことである。条例違反は”周囲に迷惑をかける行為に設けられた罰則”であり、痴漢で逮捕されるときは概ね条例違反が適用される。被害者である17歳の女子高生は『3、4回、同じ電車で似たような男から痴漢被害に遭っていた』と話しているという。あたかもストーカー被害にあっていたかのような印象を受けるが、条例違反と全く関係のない話である。単なる条例違反を別の話に持って行こうとしているふしさえある。

ここで、”ちょっとした引っ掛かり”について説明しておこう。今月初め、震災瓦礫受け入れに抗議するデモを率いていた阪南大准教授のモジモジ先生こと下地真樹氏が突然逮捕されるニュースがツイッター上で大騒ぎになった。きけば、デモの移動の際JR大阪駅構内を横切ったことが逮捕の理由だという。シュプレヒコールをあげたりビラを配ったり目立つデモ行進ではあったのだろうが、威力業務妨害と不退去にあたる行為なのだろうか。この時、被害側はJR西日本管轄のJR大阪駅ということになる。


「がれき反対」無許可デモで大阪駅業務妨害 阪南大准教授ら逮捕 - MSN産経west
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121209/waf12120917040015-n1.htm

2012.12.9 17:03 [westナビ]
 東日本大震災で発生したがれきの受け入れに抗議するデモ行進をJR大阪駅構内で無断で行い、駅側の警告に応じなかったとして、大阪府警警備部などは9日、威力業務妨害と不退去の容疑で、阪南大准教授の下地真樹容疑者(40)=大阪市西区新町=ら2人を逮捕した。下地容疑者は黙秘しているという。

 府警によると、下地容疑者らはハンドマイクを手に演説をしながら約40人の参加者を先導。構内を約250メートルにわたり行進した。

 逮捕容疑は10月17日午後2時40分ごろから約1時間半にわたり、JR大阪駅(大阪市北区)で「がれき反対」とシュプレヒコールを上げながら練り歩いたり、ビラを配布したりして駅側の業務を妨害したとしている。

--転載ここまで--


駅構内を横切っただけで威力業務妨害と不退去の容疑で身柄を拘束する。この、あまりにも横暴な権力の行使は、モジモジ先生に限ったことではなく、とかく震災瓦礫反対を主張しデモ行進などで抗議する人たちに向いている。すでに八人も身柄を拘束され檻の中に閉じ込められているという。震災がれき受け入れに抗議する人たちの度重なる逮捕について、東京新聞では、『駅での訴え 犯罪?』と疑問を呈している。


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(クリック拡大)


今年夏に大阪で開かれたがれき説明会については当ブログでも取り上げた。モジモジ先生を含めた質問者の質問は論理的かつ正論であり、がれき説明会の主催者である大阪市長、橋下徹や大阪府知事、松井一郎は、質問に対する反論らしい反論は一切無く、一方的にがれき受け入れを決めたことだけを告げ、逃げるように退散していった。

8月30日、大阪ガレキ説明会で何が起こっていたのか。 | 憂いの果てに ~次男坊のアフォリズム~

モジモジ先生の質問部分は以下の動画にまとめられている。




モジモジ先生の逮捕、もっといえば震災瓦礫受け入れに抗議する運動家の相次ぐ逮捕については、放射能の危険性を知るものであるならば誰もが不当逮捕だと感じているだろう。あまりにも不当すぎる逮捕に幾人もの憲法学者や弁護士が立ち上がり支援を差し伸べているようであるが、モジモジ先生は今も檻の中である。そして、ここにきてのJR西日本執行役員の痴漢逮捕である。JR西日本はJR大阪駅を管轄する。つまり、モジモジ先生が威力業務妨害と不退去で逮捕された件の被害側であるわけだ。

もしかしたら、JR西日本の執行役員であり神戸支社長は、モジモジ先生に対する被害届を取り下げようと動いていたのではなかったか。この一件はモジモジ先生逮捕を見せしめとして裁判に持ち込みたい当局側(公安3課)が仕組んだ謀略ではなかったか。


なぜ続く不当逮捕 考察 (下地真樹) - 11.13弾圧 救援会
http://blog.goo.ne.jp/garekitaiho1113/e/ed6af0424c23c222e282bc07da34e195

昨日の晩、どうして警察はこんなバカげたことをするのだろうと考えてみました。もちろん、既にわかっていることですけども、逮捕されて以後に見聞きしたことも加味して、再検討してみました。

要するに、警察(というより公安三課)は、警察に抗議する市民が怖くて仕方ないのです。

10月5日、彼らは関西電力本店前でAさんを不当逮捕しました。警察官が勝手に転んだ癖に、「押し倒された」とウソをついて逮捕したのです。警察OBの天下り先である関西電力のために、抗議行動に参加する市民を少しおどかしてやれと思ったのでしょう。

しかし、警察にとって予想外のことがいくつも起きました。
第1に、転び公妨の決定的瞬間を動画に撮られてしまったこと。
第2に、この警察の不正行為に対する怒りの声が、大きな広がりを見せたことです。
繰り返される天満署前抗議、そして全国から寄せられる警察への批判に、よほど慌てたのでしょう。抗議にたいしてさらに醜悪で不誠実な対応を繰り返し、さらなる批判を呼び寄せる始末です。

ここで彼らは1度、反省するチャンスがありました。Aさんを釈放し、引き下がれば良かったのです。ところが、愚か者であればあるほど、負けを取り返すために大バクチに突き進んでしまうものです。警察はAさんの支援者たちを片っ端から逮捕していくという暴挙に出ました。Aさんの支援者や警察への抗議を呼びかけた人たちがたくさん逮捕されました。彼らは自分たちの悪事を反省するどころか、かえって逆ギレしたのです。情けない人たちです。

一連の弾圧の背景の少なくとも1つは、10月5日の不当逮捕に対する抗議です。この点に関しては、少なくとも2つのことを確認しておきたいと思います。

(1)転び公妨の決定的瞬間を捉えた動画があります。インターネットにもアップされていますし、静止画像を切り取って分析したブログもあります。これを1人でも多くの人に見てもらって下さい。どんどん拡散してください。
・・・・とは言え、これだけでは「押し倒されたときに、とっさに袖をつかんだだけだ」と言うかも知れません。ですから、次の情報、10月5日までの文脈について1人でも多くの人に伝えてください。

(2)関電前で、9月の間まったく手出しできなかった警察が、突然10月5日に牙をむいたということ。8月に抗議行動への不当介入を抗議され、衆人環視の中で、警察の言い分のデタラメが暴かれました。その場にいた多くの人たちから「警察かえれ」コールまで出てきました。その様子はインターネットで中継され、さらに多くの批判が飛び出しました。こうした市民の白眼視に耐えかね、警察は9月の間、まったく手出しをやめたのです。ところが、10月5日は、その状況が一変しました。再び突然に大量の警官が動員され、市民に肉薄してきては乱暴な言葉を投げかけてきたりして威嚇し、時には複数の警官が一人の市民を囲いこもうとするような場面もありました。「今日はいつもと違う」と、たくさんの人たちが感じていました。
そんな中で、あの転び公妨が行われたのです。「たまたま」警察官が大量動員された日に、「たまたま」警察官を押し倒す乱暴者がいた、そういうことでしょうか。
そんなわけないでしょう。「警察は誰か1人を逮捕するのだと、最初から決めていた」誰でもそう思うでしょう。
(「ケサランパサラン」というWEB雑誌の第11号に、このあたりの経緯をまとめた文章を書いています。よかったら是非、ご購入ください。)
http://www.kesaranpasaran.net/
仮に100歩譲って「Aさんの方が押し倒した可能性もある」としてみましょう。ではその根拠はなんでしょうか。警察官本人の「押し倒された」とする供述以外にありません。逮捕も不当ですが、よくもこれで勾留が認められたものだと思います。まして起訴まで。


警察(つまり公安三課)は、意地を張っているだけ、子どものケンカです。まったく恥ずかしいとしか言いようがない。試されているのは逮捕された私たちではなく、公安三課と府警の警備課の人々なのです。

(12月17日 記)


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下地さんからの伝言

「獄中にいても今までどおり、どころか、今まで以上に愛情を注いで下さるみなさんに心より感謝します。僕も今まで以上に、みなさんのことが大好きです。」
「留置場への手紙は検閲はされますが、普通に出せます。よろしければ、どんどん手紙をください。外の様子はなんでも知りたいです。」

■送り先■
〒540-8540
大阪市中央区大手前3丁目1番11号
大阪府警察本部 留置施設内
下地真樹

--転載ここまで--


橋下徹×モジモジ先生



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2012/12/28(Fri)22:07

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