2013.4.3 05:05

虎・西岡、サヨナラ決めた「ええとこ取りですね」(3/3ページ)

関本(右)と小宮山(左)から水をかけられ、祝福される西岡

関本(右)と小宮山(左)から水をかけられ、祝福される西岡【拡大】

 ロッテ時代の2008年以来、自身プロ2度目のサヨナラ打となったが、第4打席まで快音はなし。四回の守備では失策も。だから「ええとこ取り。みんながヒーロー」と感謝した。

 ミーティングルームのホワイトボード。イタズラ書きはもはや日課になっているが、先日、背番号7は焦った顔で必死に弁明し始めた。「いや、これはマネジャーがスケジュール書いて置いてたペンが、油性だったみたいなんですよ」。ふだんは水性ペンが置いてあるが、先日、手にしていたのは油性ペン。やばい、これは消えないかも-。冷や汗を浮かべるイタズラっ子に、ナインも笑顔の輪が広がる。福留とは2人で食事に出かけるが、2度の激走生還(四、六回)に「もう年なんですけどね(笑)」と7つ上の先輩も容赦なくイジった。

 ベテラン桧山からの「(お立ち台で)おもしろいことを言え」というムチャぶりにも、「2年間のアメリカ旅行から帰ってきた西岡です。命をかけて阪神のためにがんばります。必死のパッチでがんばるで!!」。

 4年連続で負け越し、昨季は7勝16敗1分けだった中日相手に先勝。阪神は変わった。強く、明るく。その象徴が背番号「7」。大リーグ・ツインズでは結果を残せず、無念の思いはある。だが、必ず虎で息を吹き返す。(西垣戸 理大)

試合結果へ

(紙面から)