2013.4.3 05:05

虎・西岡、サヨナラ決めた「ええとこ取りですね」(2/3ページ)

鋭い当たりを右前へ運んだ西岡

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 快音とともに京セラドーム内に大歓声が響いた。白球が右翼の芝生上で弾む。その瞬間、一塁ベンチは空っぽになった。ヘルメットを投げ捨て、両手を広げて待つヒーローに虎ナインが突進。関本がペットボトルの水をかけ、手荒い祝福で喜びを爆発させた。九回、西岡が虎入り後初のサヨナラ打。新リードオフマンが、本拠地開幕戦に駆けつけた虎党に劇的勝利をプレゼントだ。

 「打った瞬間ヒットでしたけど、ええとこ取りですね、ただの。それまでまったく打てへんし、エラーするし。でも、最後の1本でチャラになったと思う。なんとか連敗を止めて、大阪での開幕、この一戦を大切にしようとみんなで言っていたので勝ててよかった」

 自身2度目、ホームで初のお立ち台に笑みがこぼれた。連敗を「2」で止め、関西弁で喜びを表すヒーローにスタンドからは拍手喝采だ。

 3-3で迎えた九回だ。代打の坂が安打で出塁し、代走・荒木。続く小宮山が二遊間を破って作った無死一、三塁。中日3番手・田島の投じた内角への初球はファウル。2球目だ。「(相手は)外野フライでもダメな場面。一番外野フライになりにくいのが内角。読んでいた」という直球を右前へ運んだ。

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