［国際］世界のハッカーも集合、韓国で国際セキュリティー大会（2013.4.3 10:04）

　悪意のあるハッキングから情報システムを守る技術を高めることを目指して韓国政府が主催する国際ハッキング防御大会が３日、ソウルで２日間の日程で始まった。大会では米検索大手グーグルの保安責任者が講演するなど、世界のセキュリティー専門家らが最新の保安ノウハウを公開。世界のハッカーがハッキング技術を競う大会も行われる。

　韓国では、３月２０日に放送局や銀行がサイバー攻撃を受け、職員のパソコンや現金自動預払機（ＡＴＭ）などの端末計約３万２千台がダウンする大規模な被害が出ている。韓国は「ＩＴ大国」を名乗るだけに、セキュリティーが弱いとの印象が拡大しないよう、政府が主導し保安体制の強化に乗り出す構えだ。

　ハッキング大会は３月にオンラインで予選が行われ、５７カ国５８０チームが参加。決勝では日本のチームを含む予選成績上位８チームと、別のハッキング大会で優勝した３チームが、２４時間にわたって解析技術の優劣を競う。（共同）