記憶力、判断力、集中力、瞬発力などを必要とし“畳の上の格闘技”とも呼ばれる「競技かるた(百人一首)」。題材にした漫画やTVアニメの影響もあり静かなブームを呼ぶ中、茅野市を拠点に「茅野かるた会」(伊東睦美会長)が発足し、7日から初練習を始める。メンバーは現在、親子ら6人。「腕を磨いて大会に挑戦してみませんか」と仲間を募っている。
伊東会長=同市宮川=によると、競技かるたの会(全国かるた協会加盟)は県内に3団体あるが諏訪地方には無いという。競技かるた歴約8年の伊東さんは、このうちの「塩尻かるた会」(塩尻市)に所属して全国大会で好成績を収め、2段の腕前。塩尻の会で愛好者の平沢英則さん=同市宮川=と知り合い「茅野で練習できる会をつくり、楽しさを広めたい」と会を発足した。
競技は1対1で行い、100枚の取り札のうち50枚を使う。25枚ずつを自分の陣地(競技線内)に並べ、読まれた札を取り合い、自陣から早く札がなくなった方が勝ち。相手の札を取ると自分の札を相手に送るなどのルールがある。札を置く場所や、札を並べてから開始までの15分間の暗記時間も勝負の重要なポイントという。
伊東さんの息子で高校2年の慎介君は「札を取るのが楽しくて」保育園のころから続けているといい「スポーツ感覚で面白い。男子にもぜひやってもらいたい」。
伊東会長は「年齢、経験を問わず楽しめるので関心のある人は気軽に参加してほしい。まずは小さな大会から始め、いずれは全国を目指す人が増えてくれたらうれしい」と話している。
練習は毎週日曜日の午前9時〜正午(第3日曜日は休み)、茅野市公民館で行う。入会金1000円、年会費1200円。問い合わせは事務局の平沢さん(電話0266・72・2320)へ。