2013.4.3 05:03

虎・福留、激走ホームイン!古巣へ痛烈“恩返し”(1/2ページ)

四回、浅い犠飛で本塁に生還した福留(撮影・森本幸一)

四回、浅い犠飛で本塁に生還した福留(撮影・森本幸一)【拡大】

 (セ・リーグ、阪神4x-3中日、1回戦、阪神1勝、2日、京セラドーム大阪)1発目は相手と、2発目は自分とのバトルだった。阪神・福留のユニホームが赤土まみれになる度にドームが揺れた。古巣・中日に強烈な“恩返し”。殊勲は西岡でも屋台骨となったのは背番号「8」だ。

 「アレはもう勝負。思いきっていかないと。彼の肩がいいのは分かっているけど、勝負でした」

 四回だ。鳥谷、新井良の連続安打に続き、クリーンアップを担う男が無死二、三塁で中前同点打を放った。チームとして23イニングぶりに得点を挙げた福留。その後、一死満塁となり、三塁に進むと、藤井彰が放った浅い右飛。福留vs右翼・藤井。中日の中継プレーがわずかに乱れた。福留は右足から滑り込み、ブロックする谷繁を崩した。

 そして、今度は己との対決。2-2となった六回。一死後に四球で出塁した。続くマートンの右中間への当たり。フェンス手前で中堅手・大島が捕球。名手が本塁への送球を急ぐ間に福留は一気に三塁を蹴った。「完璧に抜けていたから、大して難しいことじゃない。あとは(自分が)走れるか走れないか。まだ走れたということ」。谷繁が天を仰ぐ中、本塁へ突入した福留は5秒間ほど立ち上がれなかった。

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