レンジャーズのダルビッシュ有投手（２６）があと１アウトで完全試合を逃した。

　２日（日本時間３日）にテキサス州ヒューストンで行われたアストロズ戦に今季初先発したダルビッシュは、ＭＡＸ１５６キロの速球とカットボールが冴え、初回から８回まで毎回の１４奪三振を奪う力投。１人の走者も出さないまま９回のマウンドに上がった。

　９回も簡単に二死を奪いあと１人。敵地のスタンドからも快挙達成を期待する拍手が起こる。しかし９番打者ゴンザレスへの初球、この日の１１１球目の速球が高く入ると、中前に痛烈なゴロを運ばれた。強烈なピッチャー返しに差し出したグラブが間に合わず、自身の股間を抜けていった初ヒットに、マウンドで両手を広げたダルビッシュは思わず苦笑い。ここで降板してメジャー初完封も逃したが、試合は７—０でレ軍が勝ち、今季初勝利を飾った。

　試合後のダルビッシュは「あそこまでいったらアウトに取りたいですよね。まだ完全試合を達成している投手には一歩足りない。でも、いい思い出になりました」と笑顔で話した。快挙は逃したものの、鮮烈な今季初登板は躍進を予感させるような投球だった。